新型カマロ見参!!! 日本市場で唯一のアメリカンスペシャルティここにあり!

アメリカを象徴するスペシャルティクーペ、シボレーカマロのマイナーチェンジモデルが2018年11月22日、渋谷キャスト「SPACE」にて発表された。

現行カマロは2016年12月に発表された6代目となるが、今回のモデルはデビュー以来初の大がかりなマイナーチェンジを受けたモデルとなる。

さて、どんなマイナーチェンジが行われたのか、詳しくチェックしていこう。

文/ベストカーWeb編集部・小野正樹
写真/ベストカーWeb編集部


■エクステリアをリフレッシュ!

渋谷キャスト「SPACE」で発表会が行われた。写真はゼネラルモーターズジャパンの若松代表取締役社長。社会人になって初めて買ったクルマが3代目カマロだったという

マイナーチェンジしたカマロを紹介する前に、現行カマロについて少し解説しておこう。

アメリカンマッスルといえば1960年代から1973年までに登場した元祖スペルティカー。フォードマスタングやシボレーカマロ、ダッジチャレンジャーなどが代表格だが、いずれも往年のスタイルを現代風にアレンジした、レトロ&モダン路線で現代に復活を果たしている。

そのなかでもカマロはアメリカ人にとって、1966年(1967年モデル)の誕生以来、シェビー(シボレーの愛称)を代表するアメリカンマッスルとして親しまれてきた。

かくいう私も350キュービックインチ(5.7L、V8)の1967年式カマロSS、396キュービックインチ(6.5L、V8)のビッグブロックを搭載した1970年式カマロRSに乗ったことがあるが、ビシッとした堅固なボディにアクセルを少し踏んだだけでバーンナウト(白煙をあげて加速)する豪放な加速フィール、大迫力のV8サウンドにシビれたものだ。あの興奮はいまだに忘れることができない。

2002年には4代目がいったん生産中止されたものの、2009年12月には初代カマロをリスペクトしたレトロ&モダンなデザインで復活、5代目が登場した。

その5代目の正常進化版ともいえるのが2016年12月(日本)に発表された現行、6代目カマロ。エクステリアデザインは一見、キープコンセプトだが中身はまったくの別物だ。エクステリアのディテールもかなり洗練され、クオリティが格段に上がっている。

基本骨格はアルミ&コンポジット素材を多用する、GM最新のプラットフォームでキャデラックATSやCTSと共通の「アルファアーキテクチャー」を採用。新型プラットフォーム採用の恩恵は大きく、ホワイトボディで60.5kg、車両重量で90.7kg以上の軽量化を実現し、ボディ剛性も28%向上しているという。

ボディサイズは全長4785×全幅1900×全高1345mm、ホイールベースは2810mm。なかなか比較するライバル車はそうないのだが、いろんな車種を調べていくと、GT-Rのサイズ、全長4710×全幅1895×全高1370mmに近いことがわかった。ちなみに2シーターのフェアレディZは全長4260×全幅1845×全高1315mmとひと回り小さい。

■2018年モデルと比べ精悍な顔つきに

2019年モデルのカマロSS。ヘッドライトとフロントグリル、グリル中央のボータイに注目

ヘッドライトの下部分のアイラインが中央に伸びているのが特徴

マイナーチェンジ前の2018年モデル。2019年モデルと見比べると違いがわかる

さて、今回マイナーチェンジされた内容を詳しく見ていくことにしよう。まず、マイナーチェンジの大部分を占めるエクステリアの変更点から。

基本となるフォルムに変わりはないが、上下に二分割されたフロントグリルの上側の開口部を拡大し、冷却効率を向上。

フロント中央部のトレードマークのボウタイはブラックグリルバーと一体化し、中空式のオープンボウタイに変更された。ノーマルのボウタイに比べ、冷却効率が上がり、長時間のサーキット走行では冷却水&エンジンオイルの温度を1.2℃低減するという。

またエアカーテンによって、ホイール回りに空気を流入させることで空気抵抗を低減。さらにカマロSSでは、フード中央部にエア排出用の大型エクストラクタースタイルフードを装備し、エンジンルームの冷却とエアロダイナミクスを向上させている。

LEDヘッドライトは、2018年モデルの写真と見比べるとわかるが、アイラインのようにLEDシグネチャーライトバーが追加されている。なお、日本仕様では安全法規対応のため、3モデル共通のフロントフェイスとなっている。

2019年モデルのLEDリアコンビランプが大きく変更を受けた

テールランプの周囲をブラックアウト。片側2灯の独立した形状としている

2018年モデルの異形角型テールランプ

LEDリアコンビランプのデザインも変更。カマロ伝統のデュアルエレメントデザインとし、周囲をブラックアウトしたレンズに変更するなど、2018年モデルのリアコンビランプと比べるとずいぶん印象が変わった。

パワートレインでは2Lモデルに変更はないが、6.2L、V8モデルのSSモデルには新たなパドルシフト付き10速ATが搭載された。

煙を上げながら猛烈な発進加速をするバーンナウトをするのもアメリカンマッスルの醍醐味のひとつだがこのバーンナウトに必要なラインロック機能や、発進時のエンジン回転数やリアタイヤのスリップ率を選択できるカスタムローンチコントロール機能もSSモデルに標準装備。

453psの大パワーを使いこなせる機能を装備しているので、アメ車ファンならずとも、アメリカンV8の真髄を思いっきり楽しめるだろう。

価格とラインアップは以下の通り。搭載されるエンジンはカマロLT RS、コンバーチブルが275ps/40.8kgmを発生する2L、直4ターボ+8速AT、カマロSSが453ps/62.9kgmを発生する6.2L、V8+10速ATとなる。

■シボレーカマロLT RS/529万2000円
■シボレーカマロコンバーチブル/615万6000円
■シボレーカマロSS/680万4000円

※シボレーメインテナンスケアプログラムを標準設定。電動サンルーフ/15万1200円

国産車のライバル車として、フェアレディZが挙げられるが、価格は390万7440〜521万2080円とあまり比較にならないかもしれない。

雰囲気たっぷりのカマロコンバーチブルは615万6000円

大人2人が後席に座れる+2シーターオープン! 走行中でも48km/hまでならボタンひとつで開閉できる

モダンなデザインのコクピット。作りがよくないというのは過去の話だ

■発売を記念した限定モデル「シボレーカマロ・ローンチエディション」

クラッシュと呼ばれるオレンジボディカラーにブラックのセンターデカールが貼られた特別限定車、「シボレーカマロ・ローンチエディション」。この存在感、オーラは半端ない。1000万円代のスーパースポーツよりも存在感は上かもしれない

これぞ、アメリカンマッスルと唸らせるほど派手なボディカラーだった

今回のマイナーチェンジモデルのデビューを記念した特別限定車、「シボレーカマロ・ローンチエディション」もカタログモデルと同時に発表・発売される。

初代カマロのヘリテイジを象徴する、クラッシュと呼ばれる鮮烈なオレンジのボディカラーに、ブラックのセンターデカールやブラックペイントのアルミホイールを装備し、1960年代の初代カマロを思わせる迫力だ。

価格はLT RSが限定20台で561万6000円、 SSが限定30台で712万8000円。

●特別装備/専用ボディカラー(クラッシュ)、フルレングスセンターデカール(ブラック)、ブラックペインテッドアルミホイール。SSは5スポークグロスブラックホイール(レッドアウトラインストライプ付き)、LT RSは5スプリットスポークサテンブラックホイール

■カマロ購入ユーザーは2Lが58%、20代が28%と最も多い

コクピット中央にはスマートフォンのような直感的な操作が可能な最新のインフォテイメントシステムを備える

ゼネラルモーターズジャパンの若松社長は発表会場で、カマロの販売台数や購入ユーザー層についても明らかにした。カマロの新規購入客は74%に達し、GM車に乗っていた既納客は26%と、GMジャパンとしては予想外のことで、嬉しい誤算だったという。

また年齢別では、20代が28%と最も多く、10代が2%、30代が14%、40代が22%、50代が21%、60代が13%、70代以上が1%だった。このデータについても若者のクルマ離れと叫ばれているなか、非常に驚いたとのこと。エンジン比率についてはこのモデルから初めて導入された2L、直4モデルが58%を占め、V8モデルのほうが多いという当初の予想が覆されたという。

販売台数については、2016年12月の発表後のデータを見ると、2016年593台、2017年809台、2018年10月末までで721台と好調な販売を続けており、今後も伸びていくと予想している。

マスタングを販売していたフォードジャパンが日本から撤退し、FCAジャパンもダッジチャレンジャー&チャージャーを販売する気配すらみせない今、このカマロは日本で唯一、正規販売で入手可能なアメリカンスペシャルティだけに、今後も頑張ってほしい!

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