急速に進むトラックの電動化
世界の多くの市場で、BEVトラックをはじめとした電動商用車の需要が急速に拡大している。その原動力となっているのが運送業における荷主の考え方で、「持続可能性」という目標に向けて、化石燃料フリーの輸送を必要としているからだ。
トラックの急速な電動化について、ロジャー・アルム社長は次のように話している。
「私たちはこれまでに大型BEVトラックを1000台、BEVトラック全体だと2600台を販売しています。次の5年間でこの数は大幅に伸びると考えています。2030年までに、世界で販売されるトラックの少なくとも半分は電動化されるでしょう」。
ボルボトラックスのBEVトラックポートフォリオは、今回の大型トラックの追加により、今日の欧州の輸送の45%をカバーできるようになったという(「トラックによる貨物輸送の45%は一回の移動距離が300km以内」という、欧州の2018年の統計によるもの)。
用途でいえば、都市内の集配送、ゴミ収集、地場輸送、フェリーと連携するドレージ業、建設業の特装系トラックなどは既に電動化のオプションが市場に存在するという状況になった。
長距離輸送などBEVが苦手とする輸送分野もあるとはいえ、この数年で商用車の電動化は大きく進んだ。電動のボルボ・FHエレクトリックが日本の道路を走る日も遠くはなさそうだ。
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