なにこのSF感!! 幻の6輪バスMR430が59年ぶり復活 北の大地のバス愛が半端ない

ラッシュ用バスとして開発された

 このMR430はラッシュアワーバスとして混雑地域の大量輸送用に開発されたバスである。12mのフルサイズボディにオールロングシートなのがそれを思わせる。合計3軸のバスはスーパーハイデッカーの初期やダブルデッカー車が思い浮かぶがいずれも後輪が2軸のバスだ。

 前輪が2軸のバスと言えば、昨今では輸入車だがネオプラン・メガライナーの全4軸が思い浮かぶ。同じような迫力の車両では現在では大型トラックで前輪が2軸のものであれば日本全国で見ることができる。それでも大車両なので幹線道路に限られるかもしれない。

 しかしこのMR430誕生時に前2軸のモデルが存在しなかったため、事実上、三菱ふそう初の前2軸車なのだ。

レストア中のMR430
レストア中のMR430

 このレストアされたバスは仮ナンバーを経て車検を無事取得し、このたび営業用ナンバープレートが交付され、晴れて営業運転の任務に就くことが可能になった。

まずはお披露目試乗ツアー

 同社では9月28日にセレモニー出席と試乗撮影会の特別ツアーを募集した。参加費用が3万3000円と比較的高額だが定員が30名なので、完売するだろうというのがバスマガジン編集部内での大方の見解だった。しかしまだ応募締め切り前の10月1日には、もう完売のアナウンスが出され完売と相成った。

晴れて当時と同じ番号を希望ナンバーで取得!
晴れて当時と同じ番号を希望ナンバーで取得!

 キャンセル待ちはできないものの、空きが出次第再販するとのことなので、ファンはチェックに余念がないようだ。仮に現存していても間違いなく博物館行きの車両を登録までしてしまう執念と技術力には脱帽だ。旭川に行く機会があれば一度は目に、そして可能なら乗車してみたい車両だ。

【画像ギャラリー】MR430復元ギャラリー(7枚)画像ギャラリー

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