<オピニオン>円安なので仕方がないが……
このキャンペーンで日本国民が関与できることは一つもない。円安なので日本人が海外に出ても渡航先にもよるが割安感は感じにくい。よって国内旅行をする方が内需拡大にもなり相対的に割安感は高い。
一方で訪日外国人は円安のメリットを最大限享受できるので、思いっきり旅行を楽しんでもらうことで消費してもらうことが可能になり日本経済にとってはメリットになる。その意味で国際線の増便が予想される今後に期待がかかるのは当然だろう。
<オピニオン>出国する日本人には何もない?
それでも我慢に我慢を重ねた日本人が旅行で出国するケースは多いはずなのだが、日本人にも何らかのメリットがあれば、このようなキャンペーンも盛り上がりを見せる可能性はある。
たとえば帰国後に使用できる同じチケット引換券を前売りすることにより出国日本人にも同じキャンペーンが適用されれば、ネット時代の現代では話が広まり、あえて福岡空港から出国しようと考える人が増えるかもしれない。
帰国後にJR九州レールパスや割引されたSUNQパスが利用できるのであれば、日本人によりさらに消費が広まる可能性もある。毎日のように歴史的な円安だとデメリットばかりが報道される世の中で、日本人がお得感を感じる策をキャンペーンで複合してもいいのではないだろうか。
もっともインバウンドの促進を目的としたキャンペーンなので、インバウンドではない出国日本人は関係ないと言われればそれまでだ。しかし盛り上がりという観点では日本人を巻き込まないと誰も知らないキャンペーンで終わってしまう可能性がある。
インバウンド促進のこうしたキャンペーンは、ほぼ例外なく日本人の知らないところで行われ、街中や店頭で知り「我々には関係ないのか!」と呆れ顔の日本人旅行者の姿を見かけたことがある。しかし、やるからには成果を上げて多くの旅行者を獲得して消費をしてもらいたいものである。
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