初心者必見!! 「ディーゼル車ならではの注意点」とは?冬場こそ注意を!!

■ディーゼル車ならではのトラブルを予防する扱い方は?

何も知らずに都内で入れた軽油を入れたまま積雪地方に行くと凍ってしまう!

現在、ディーゼル車に乗っていないドライバーでも、今後レンタカーなどでディーゼル車を利用する機会もあるだろう。そのため、最近のディーゼル車の取り扱いについて、基礎的な知識は覚えておく必要がある。

日常的な乗り方については、今やディーゼルは何もガソリン車と違うところはない。気を付けるとすれば、やはり燃料の違いによる部分だ。

ガソリンよりも粘度がある軽油は、低温になっていくと流動性が低下してしまう、という弱点がある。低温になるとワックス分が析出して最終的には固まってしまうのだ。

一般的な軽油は1号軽油と呼ばれるもので、マイナス1度以下になると凝固してしまう可能性があるため、首都圏のガソリンスタンドでも冬場は2号軽油というマイナス5度まで凝固しないものに地下タンクの軽油を入れ替えて供給している。

寒冷地では、さらに凝固点が低い3号軽油を販売している。したがって寒冷地へ行く際には、途中で給油して、さらに現地で給油し、タンク内の軽油を混ぜて凝固を予防するようにすることが大事だ。

高速道路のSAにあるガソリンスタンドでは販売している軽油の種類がHPなどで確認できる。軽油に混ぜて使う凍結防止剤を購入しておいて、クルマに積んでおくのも予防策としていい。

ちなみに南極観測隊が使う車両はディーゼルエンジンを搭載しているが、その燃料は特3号という一番流動点の低い(マイナス30度以下!)規格だが、極寒の南極では燃料が凍らなくても、寒過ぎてエンジンが始動しないので、ファンヒーターで冷却水を温めてからエンジンを始動させるそうだ。

■軽油のJIS規格

■尿素水が切れたら動かなくなる? トロトロ走ったら?

メルセデスベンツの給油口は、右が軽油、左がアドブルー(尿素水)を入れる方式

マツダ車は他社と違って尿素SCRを入れる方式ではない

最近のマツダ車を除くクリーンディーゼルでは、尿素SCR触媒を採用しているクルマが多い。この尿素水(アドブルーとも呼ばれる)は、ガソリンスタンドでも購入できるものだ。

タンクにはセンサーが装備されていて、残量が少なくなると警告灯が付く。点灯後も1000kmくらいは走れるので、通常は尿素水が切れてしまうということはないが、もしも完全に空になってしまったら、エンジンを始動できなくなるので注意しよう

ディーゼルエンジンはNOxの発生を減らすように燃焼温度を下げたり、燃料を多めに噴射してやると、今度はPM(パティキュレート・マター=黒煙の主成分であるスス)が増えてしまう。

これを解消するために、後処理装置として、マフラーにはDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)という多孔性のセラミックでできたフィルターがある。

ここで捉えられたススが一定以上に溜まると、燃料を吹いて再燃焼させることでPMを分解するのだが、近所の買い物ばかりに使っていると、DPFが詰まりやすく、EGRバルブなども同様にトラブルを起こしやすい。つまり、トロトロ走っていると煤が溜まりやすいのだ。

ガソリンエンジンのクルマも街中をゆっくり短時間走るだけの繰り返しでは、カーボンが溜まり、調子を崩す。月に1度は遠出をして、高速道路を走ってやる方がクルマは良いコンディションを保てるものだ。

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