クルマ好きの多くが憧れるスーパーカーだが、決して乗りやすいとはいえないピーキーさから、ガレージに佇む姿を愛でることがメインになりがち。そんなスーパーカーのあり方に異を唱えたのが、ここでご紹介するミツオカ オロチだ!!
※本稿は2025年1月のものです
文:フォッケウルフ/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年2月10日号
ミツオカ オロチ(2007~2014年)
「誰もが憧れを抱き、おいそれとは手にできない」というスーパーカーの定義に対して、一石を投じたのが「オロチ」だ。
ワイド(全幅2035mm)&ロー(全高1180mm)の地を這うようないで立ちや大胆な曲線で構成された造形は、まさにスーパーカーそのもので、無機質な機械というより生命体であることを実感させてくれる。
車内はオーソドックスな造形だが、シートや天井には本革を用いて豪華な空間に仕立てられ、大人の感性に響く気品を漂わせている。
ボディはスチール製スペースフレームを採用。トヨタ製のV型6気筒3.3Lエンジンが搭載され、トランスミッションは5速ATが組み合わされる。ほかのスーパーカーと比べて動力性能が抑えられており、ハンドリングが穏やかで乗り心地も優れている。
一台一台手組みされるクルマとあって、クラフトマンの技が随所に息づいており、それがオロチしか持ち得ない個性と機能美として巧みに表現され、所有者に大いなる満足感を提供してくれた。
●ここがGOOD!!:ミツオカのクラフトマンシップが炸裂。オロチの前ではフェラーリ、ランボも霞む
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