[街道風ブルーバード]と[現代版ケンメリ]に旧車好きからも熱視線!! [日産]好き学生たちの底力半端ねぇ

[街道風ブルーバード]と[現代版ケンメリ]に旧車好きからも熱視線!! [日産]好き学生たちの底力半端ねぇ

 ノスタルジック2デイズに日産自動車大学校はU11型ブルーバードマキシマベースの「ブルーバード・極」とV35スカイラインベースの「ネオスカイライン」の2台を展示。すでにベストカーWebでも取り上げている2台だが、濃い旧車好きが集まるこのイベントで、来場者たちの目にはどう見えたのだろうか?

文・写真:西川昇吾

ベースはPU11型のブルーバードマキシマ
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ワイド感とピラーレスが好評!「ブルーバード・極」

ベースはPU11型のブルーバードマキシマ
ベースはPU11型のブルーバードマキシマ

「極」の名が冠された「ブルーバード・極」。これはブルーバードマキシマを超える、走りも内外装も極めたブルーバードを作ろう!という学生たちの思いが込められた名前だ。

 ベース車をブルーバードマキシマとした理由は様々だが、大きな理由がある。それはピラーレスであったこと。これが学生たちにとっては新鮮で心打たれたそうだ。

 全方位的に極めたブルーバードだが、目に見えて極まっていると分かるのが外装だ。レーシングとラグジュアリーの融合をテーマにデザインされたボディはかなりワイドな印象。しかし、片側1cmしかワイドになっていないそうで、デザイン処理のセンスが光る造形だ。

 当初の予定では片側7cmワイドになる予定だったが、元のスタイリングのバランスと求めるコンセプトとはかけ離れてしまうことが分かったため、変更したとのこと。試行錯誤の末に現在の片側1cmのデザインに落ち着いた。片側1cm「だけ」ワイドなことに驚かされる来場者も多かったようだ。

 そして走りを極めるためにボディ剛性向上を狙ってロールバーが装着されている。このロールバーは学生たちの手作りなのだが、しっかりとピラーレスを活かした形状になっている。この形状も旧車好きの来場者から好評だったようだ。

マフラーも学生たちの手によって1から製作されている
マフラーも学生たちの手によって1から製作されている

 旧車好きからも好評であった「ブルーバード・極」。個人的に凄いと思ったのがマフラーだ。

 自作のステンレスマフラーが装着されているのだが、コチラはなんとパイプからでなくステンレス板から曲げと溶接をして製作されているのだ。細部にまで学生たちのこだわりと苦労が溢れる1台となっている。

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旧車好きの学生が監修した「ネオスカイライン」

ネオスカイラインのベースはV35スカイライン
ネオスカイラインのベースはV35スカイライン

 ネオスカイラインはV35をベースにケンメリの要素を取り入れた1台。旧車マニアな学生が監修しているため、今回のノスタルジック2デイズでも、多くの旧車好きから共感を得ていたようであった。

 こだわりのポイントは多くあるが、その中でも特に好評だったのがサイドのサーフライン。「ケンメリをオマージュして、ここをしっかりと作ったのが偉い!」と多くの旧車好きが太鼓判を押していたようだ。

 また、旧車好きが興味を持ったのがフロントグリルだ。どうやって造形したのかが気になるポイントとして聞かれることが多かったそうだが、コチラはなんと3Dプリンターで製作されている。

 最新技術で旧車のデザインを再現するのは若者である学生らしいアイデアと言える。

 そのほか、エンブレムも好評であった。ケンメリのエンブレムをオマージュしているが完全なる真似ではなく、しっかりと搭載エンジンに準じた「3500GT」といったエンブレムが装着されている。また、GT-RではなくケンメリスカイラインのGTに寄せた部分も高評価だったようだ。

 指示された通りに製作するのではなく、旧車が好きな学生たちが自身でアイデアを出して製作するからこそ、旧車好きに認められるカスタムカーが作れる。

 学生たちと旧車好きのコミュニケーションを聞いてみると、そのように作る人が好きだから認められた様子が感じ取れた。

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