ミライースGR SPORTがラリー参戦!驚きの80馬力が生む、絶対に止まらないワクワク感

ミライースGR SPORTがラリー参戦!驚きの80馬力が生む、絶対に止まらないワクワク感

 ミライースGR SPORTが全日本ラリー選手権、「ラリー三河湾」に参戦。ダイハツワークスとプライベーターという違いながらクルマ自体は同じターボエンジンと5MTを搭載した「ミライースGR SPORT」。国沢親方が面白くてたまりません! と語るポテンシャルとは?

文:国沢光宏/写真:ベストカーWeb編集部

700㎏台の軽い車重に80馬力級のパワーだから面白くないはずがありません!
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「もっといいクルマ」に走り出したミライースGR SPORT

700㎏台の軽い車重に80馬力級のパワーだから面白くないはずがありません!
700㎏台の軽い車重に80馬力級のパワーだから面白くないはずがありません!

 ダイハツがミライースのターボモデルをどう展開するのかわからないけれど、東京オートサロンで発表したということを考えると、(1)コンプリートモデルあるいは、(2)パーツを出して同じスペックのクルマに仕立て誰にでも乗れるようにする方向のどちらかなんだと思う。

 通常は「メーカーの開発部門である程度仕上げてからリリース」という手順になるものの、今回「こんなクルマを作ったらどうか?」というのがスタート地点になっているから面白い。

 有志たちによって作りラリーに出場したら、たまたまラリー好きのジャーナリスト(つまり私)が来て「こら面白い! 買うから作ってほしい」と言い出したのがきっかけ。

 商品にするかも決まっていない段階で「もし市販するならのスペック」を作ることになってしまう。

3ペダルに5速MTを搭載。オヤジのみならずワカモノたちの心を射止めるはず
3ペダルに5速MTを搭載。オヤジのみならずワカモノたちの心を射止めるはず

 最初から異例の展開。予定していなかった2台目を作ることになり、気がついたら全日本ラリー開幕戦で2台のミライースのターボが出場している、という状況。おそらく今でも「どうやって商品化するか」は決まっていないはず。

 一方現場は「クルマがあるなら鍛えちゃえ!」。コチラは商品化が決まる前にも始められる。そもそも私は「せっかくクルマ作ったのでラリーに出たい!」。

 すべてが異例だけれど、とりあえずラリーに出てクルマを煮詰めましょうということです。こんな面白いクルマ遊びができるなんて最高の幸せだと思う。

ミライースGR SPORTへの期待の高さはチームへの大きな声援となって表れている
ミライースGR SPORTへの期待の高さはチームへの大きな声援となって表れている

 小さな「モリゾウさん気分」になり、外野から開発チームに「もっといいクルマ」になるべく平身低頭でお願いするとともに協力を惜しまないつもりだ。

全日本ラリーを本気モードで攻めてわかったこと

国沢ミライースターボは黒、ダイハツの相原泰祐選手が乗るミライースGR SPORTは赤。2台が出場することでいろいろなことが試せる
国沢ミライースターボは黒、ダイハツの相原泰祐選手が乗るミライースGR SPORTは赤。2台が出場することでいろいろなことが試せる

 クルマは相当仕上がっている。せっかく2台走るのだから、ということで、私のクルマはピークパワーがあり、パワーバンドの狭いエンジン特性。ダイハツチームがピークパワーよりパワーバンドの広いエンジンにしているそうな。

D-SPORTではサスペンションやブレーキなど、アフターパーツを開発中
D-SPORTではサスペンションやブレーキなど、アフターパーツを開発中

 空力もバンパーやフロントグリルは私が1000円で中古品を買えるノーマル。ダイハツチームはオートサロンに出展したスペシャルタイプ。足回りのセットアップについちゃそれぞれ個人の好みで、というイメージだ。

 全日本ラリーは土曜日に同じコースを2回。日曜日も2回と4つのセッティング変更を試せるのだけれど、結論から書くと面白くてどうしようもありません!  

 なんせ開発途中のクルマなので、少しいじるだけでクルマの雰囲気がガラリと変わる! レッドゾーンの回転数を7千回転から6千回転に落とすだけで10kmの長いステージが30秒も速くなったりするなど、今まで経験したことのないことばかり!

ベストカー時代から国沢親方と鎬を削ってきた大井貴之選手はハイエースで爆走を見せた
ベストカー時代から国沢親方と鎬を削ってきた大井貴之選手はハイエースで爆走を見せた

 今回は同じミライースに負けたくないし(笑)、ハイエースに乗る大井貴之選手と秒差のバトルになってしまった。

リアシートを取り外し、しっかりとしたロールケージが装着されている
リアシートを取り外し、しっかりとしたロールケージが装着されている

 いつしか本気モードで走った結果、サスペンションがフルストロークした状態で車体全体が振動するような激しい入力を受けたり、リアだけ突き上げられて1mくらいハネたり、左足ブレーキを使いながら下りのセクションを全開で攻めたりと、いつ壊れてもおかしくないような走りをしてしまった。

 クルマにとっては厳しい修行となったが、しっかりと完走することができた。これなら今シーズンどんどん強いクルマになっていくと思います! 次戦はどこに出ようか、楽しみでなりません。

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