【番外コラム】 マイクロプラスチック タイヤ業界の見解は?
タイヤの摩耗粉塵がマイクロプラスチックの主要発生源になっていることについて、日本自動車タイヤ協会(JATMA)に見解とその取り組みを聞いた。
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おっしゃるとおり、日本ではあまり知られていませんが、欧州を中心にマイクロプラスチックの主要発生源としてタイヤの摩耗粉塵が挙げられています。
ただし、タイヤの摩耗粉塵を含むマイクロプラスチックの調査研究はまだまだ不充分で、実態(環境中にどれだけ存在するか、どこに存在するか、ヒトの健康や環境に悪影響があるのかなど)は、明らかになっていないのが現状です。
そんななかでもタイヤ業界では、世界主要タイヤメーカー11社(日米欧韓)がメンバーとなっている、WBCSD (持続可能な発展のための世界経済人会議)のTIP(タイヤインダストリープロジェクト)という組織が、タイヤに関連する諸事項(特に環境対応)に関する取り組みを行っており、重要案件のひとつとしてタイヤの摩耗粉塵に関する実態調査を以前から実施しています。
現時点では、我々JATMAおよび、会員各社が独自に摩耗粉塵の排出量を減少させるための取り組みを行っているというわけではありませんが、TIPでの独自調査だけでなく、各種研究機関の調査等の情報収集を行い、しかるべき対応ができるような体制を整えています。
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