FUSOブランドとeキャンター
川崎市に本社を置き、世界的な商用車アライアンスであるダイムラートラックグループに属する三菱ふそうは、ダイムラートラック社が89.29%、三菱グループ各社が10.71%の株式を保有している。
ダイムラー・トラック・アジアの一員として展開している「FUSO」ブランドを通じて、日本ならではの品質や熟練技術によって、効率性や安全性、快適性を追求した商品を提供してきた。特に小型トラックセグメントの商品ラインアップが評価されており、小型トラック「キャンター」は世界中の様々な市場でトップシェアを獲得している。
中でも電気トラックの「eキャンター」は、今日の都市が抱える騒音や排出ガス、CO2低減など課題を解決する答えとして、三菱ふそうが2017年に発売した国内初の量産型小型EVトラックだ。
電動で駆動することで排出ガスが一切出ない「eCanter」は、従来のディーゼル車と比較して騒音や振動も少なく、都市内輸送のほか深夜早朝での輸送に適している。2017年の初代モデル発売後、2020年8月には安全装備を拡充した改良モデルを発売し、2022年9月にフルモデルチェンジした新型モデルを公開した。
eキャンターはこれまでに日本、欧州、米国、オーストラリア及びニュージーランドで活用されているが、新型モデルはさらに多くの海外市場での展開を予定している。
自動車業界の国際物流網や部品調達に課題が残るなか、三菱ふそうは2022年もほとんどの輸出市場において前年より販売台数を伸ばした。困難な経済状況が続くと予想されるが、ダイムラートラック社は主要市場で堅調な成長を予想している。
日本・欧州でのeキャンター新型モデルの販売開始に続いて、さらに海外展開を進めるなど、第2四半期以降も三菱ふそうはeモビリティへの取組をさらに強化して行く予定だ。
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