■輸入車2台と国産2台のライバル車と徹底比較
さて、かくのごとく優等生なポロRラインだが、300万円前後の欧州Bセグメント&Cセグメントは輸入国産問わず激戦区。BセグだけでなくCセグのライバルとも比較してみた。
まずはデビューしたての新型ベンツAクラスだが、音声コマンドを大胆に取り入れたMBUXなど「新しさ」を積極的にアピールしているのが特徴。
■メルセデスベンツAクラス
ポロよりも1つ上のCセグで、エントリーモデルA180の328万円という価格がアグレッシブだ(ただし、今どきレーダーセーフティパッケージはオプション)。
走ってみると、全体に従来モデルより軽やかに走るなぁという印象。Aクラスは今回のモデルチェンジでパワートレーン/プラットフォームとも一新。ルノーと共同開発の1.3Lターボ(136ps/20.4kgm)に7速DCTを組み合わせている。リアサスがトーションビームとなった新しいシャシーに搭載している。
ポロRラインと比べると、走りはむしろポロのほうが上質で「イイもの感」があるが、内装のキラキラ度や音声認識インフォテイメントの斬新さではAクラスの勝ち。ブランド好き、新し物好きへの訴求力が高い。
■BMW118i
一方、走りの楽しさでは、このCセグ唯一のFR、BMW118i(320万円~)も見逃せない。
118iのエンジンは3気筒1.5Lターボ(136ps/22.4kgm)で、パワー的にも回転フィール的にも正直いって大したことない。
しかし、エンジンはちょっと非力でも縦置きFR独特のドライブフィールは、これはやっぱりBMWならではの世界。室内が狭いとか、内装が貧弱とか、ほかにもいろいろ文句をつけたいところはあるのだけれど、好きな人にはたまらない魅力があるタイプのクルマといえる。
■トヨタカローラスポーツ
国産ではポロより上のCセグになるが、カローラスポーツの1.2Lターボ(116ps/18.9kgm)が格好のライバルだ。
CVT仕様を走らせると、欧州ダウンサイズターボに比べてややトルク感に欠ける印象があるが、ひさびさに設定された6MT仕様に乗ってみると「そう悪くないじゃん」とイメージが変わる。
シャシーは重厚な乗り心地や高い剛性感など、ポロRラインに匹敵するくらい優秀。210万~240万円という価格や無鉛レギュラー指定を考慮すると、実用性とコスパは抜群だ。
■スズキスイフトスポーツ
ポロと同じBセグのなかで、183.6万円で買える圧倒的なコスパのスイフトスポーツ。高級感こそないけれど、200万円以下という価格でこれほどファン・トゥ・ドライブなクルマは、世界的にも珍しいと思います。
さて、最終的な順位は、328万円からという価格にもかかわらず、音声認識インフォティメントシステムと大型ディスプレイで、Cセグ市場を席巻しているベンツAクラスが92点で1位!
ポロRラインとスイフトスポーツが同点の90点で2位! 4位は88点でカローラスポーツ、5位は85点でBMW118iとなりました。
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