世の中には「〇〇の日」というものが数多く存在します。
語呂合わせで制定されることも多いですが、「4月8日はタイヤの日」の由来は、春の全国交通安全運動が実施される4月、そして輪(タイヤ)のイメージから8をとり、4月8日をタイヤの日と定めたものだそうです。
ドライバーにタイヤへの関心を喚起し、タイヤの正しい使用方法を啓発することにより、交通安全に寄与することを目的として定められたとのことなので、今一度、タイヤの使用管理に注意してみるのもいいことではないでしょうか。
文/トラックマガジン「フルロード」 写真/日本自動車タイヤ協会・フルロード編集部
「タイヤの日」を創設したJATMAの活動
2000年に「タイヤの日」を創設した一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)では、「タイヤの日」をきっかけに、タイヤの空気圧点検をはじめとする日常点検・整備の重要性を訴求するための安全啓発活動を行なっています。
中でも高速道路のSAなどで、タイヤ点検の励行を呼びかけるなどPR活動はよく知られています。
これは全国タイヤ商工協同組合連合会 と共にユーザーにタイヤの日常点検・整備の重要性を幅広く訴求することを目的に実施しているもの。
今年は、北海道支部が4月 7日10:00~13:00に道央自動車道の輪厚PA・下り線でタイヤ点検、近畿支部が4月 7日10:00~12:00に新東名高速道路の岡崎SAでタイヤ点検、九州支部が4月 6日10:30~11:30に山陽自動車道の 宮島SA・下り線でタイヤ点検を実施するなど活動を開始。
今年は「春の交通安全運動」が5月に実施されるので、これに合わせて5月実施の活動も予定されています。
2022年に実施されたタイヤ点検の結果
JATMAでは2022年(1月~12月)に全国で15回のタイヤ点検を実施。高速道路92台、一般道路486台の計578台の点検結果をみてみると、タイヤの整備不良車両は158台で、不良率27.3%という結果になっています。
また、道路別にみると、高速道路でのタイヤ整備不良率は43.5%、一般道路での不良率は24.3%という結果。車種別では、乗用車系のタイヤ整備不良率は29.6%、貨物系(軽貨物を含む)の不良率は17.%という結果になっています。
では、車種別のタイヤ整備不良率が高い項目を見てみると、乗用車系が空気圧不足が23.5%でダントツに高いのに比べ、貨物車系ではタイヤ溝不足と偏摩耗が6.1%で同率1位、続いて空気圧不足3.7%となっています。
ともすればなおざりになりがちなタイヤの使用管理ですが、タイヤはクルマの安全運転を支える大事な役割を担っています。乗用車もトラックも「タイヤの日」をきっかけに、今一度タイヤに目を向けてみましょう。
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