GW最悪の渋滞で高速と下道どっちが速いか確かめてみた【清水草一の道路エッセイ】

■高速と一般道、どっちの勝利か?

 正面に首都高川崎線と、その下の国道407号線が見える。首都高は超ノロノロ、国道はそれよりマシに見えた。グーグルマップは一般道を指示している。今回はそれに従ってみよう。どっちも似たようなものなら、無料の一般道のほうがおトクだ。

 なんとか国道を左折すると、今度こそ本物の超絶ノロノロになった。このまま3km直進すれば、アクアラインの浮島インター入口だ。通常なら5分くらいの距離だが、歩く速度より遅い。ジョギンググループに軽く抜かれる。絵に描いたような「動かない渋滞」である。

 3km先の浮島インターにたどり着くのに70分を要してしまった。平均速度時速2.6km/h……。湾岸環八インターの列に並んでも、似たようなものだったと推測される。

 アクアラインに合流してからは、30~40km/h前後に上がり、実に快適な渋滞になった。通常10分のところを20分で、海ほたるPAへの分流部に到達。

大渋滞を警戒して、海ほたるPAへの入口にも電光の警告表示が設置されていた
大渋滞を警戒して、海ほたるPAへの入口にも電光の警告表示が設置されていた

 駐車場待ちで10分を要したが、大井JCT付近を出発して2時間15分後、ついに海ほたるに到着した。

 私は高速に勝ったのだろうか。湾岸線の渋滞表示が「海ほたるまで120分以上」だったので引き分けか? おそらく「大差なし」だったのではないか。

 それでも気分は、「勝った!」だった。所要時間が大差なしなら、高速代が安上がりだったほうの勝ち。小さな冒険としても楽しめた。

 前述のように、通常の自然渋滞の場合、一般道に迂回してもまず勝てないが、こういう超低速渋滞なら、勝てる可能性がある。もちろん高速道路でじっと待っていたほうが確実だが。

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