洗車嫌いな方への朗報!?
ようやく秋の気配が漂ってきた今日この頃、気になるのが夏の直射日光を浴び、雨や埃などで汚れてしまった愛車のボディの状態。愛車が大事なのはクルマ好きなら当然のこととはいえ、ガソリンスタンドの洗車機では細かい傷も気になるし、料金だってバカにならない。そもそも自分で洗車すること自体、実に面倒くさい・・・。
しかし、そんな面倒くさがり屋にぜひ注目してもらいたいのがこのリーフだ。実はこのリーフ、世界初となるセルフクリーニング機能を持っており、”洗車要らず”という画期的な技術が投入されている。
この技術、英国日産の欧州テクニカルセンターが研究開発を進めていて、今年4月にノートのプロトタイプカーに採用して公開。そこから改良を進めて北米仕様のリーフにも採用し、今年7月にプロトタイプカーを北米日産が公開した。
洗車する必要がないクルマ
「Ultra-Ever DRY」と称されたこの技術、そもそもは米国の環境系製品メーカーであるウルトラテックインターナショナル社が開発したもの。ボディの表面にナノ単位での隆起を構成している超撥水性のコーティング剤が施されている。
このため、クルマが泥や埃だらけのなかを走りまわってもまったく汚れが付着しないようになっているというのだ。
実際、北米日産が公開したリーフのデモンストレーションでは、ボディにかけられた汚れをみごとにはじく様子が確認できる。また、欧州日産では、ボディの半分にだけ「Ultra-Ever DRY」塗装を施したノートのデモンストレーション動画を公開。
その塗装が施されたノートのボディ半分は雨上がりの泥だらけの道を走ってもまったく汚れがつかなかったが、塗装しなかったほうのボディ半分は瞬く間に泥だらけに。
その汚れがつかないキモとなっているのは、前述通りボディ表面にナノレベルの目に見えないほどの鋭く尖ったごく微少な突起が構成されていること。これがボディに付着する雨や埃、泥や霜などさまざまな液体の表面張力を増やし、ボディに汚れがつくのを防いでいるんだとか。これは本当にすごい!!
ただ、せっかくのこの技術、現段階では研究開発用のデモンストレーションを行ったのみということらしく、肝心の実用化について北米日産では「コスト上の問題から標準採用はまだ考えていないが、将来的にはオプションとして導入していくことも検討中」との考えを明らかにしている。やはり標準装備化にはコストがかなりかかるということか、う~む。
でも、こんなにすばらしい技術はぜひ日本車にも採用してほしいと思い、さっそく日産広報に問い合わせてみたところ、「う~ん、海外で発表している技術ですし、今のところ日本での導入や展開予定はないですねぇ」とのつれない回答。
洗車嫌いはもとより、屋根のない屋外駐車場のユーザーで愛車が汚れていくのに心を痛めていた人にはなによりの技術だと思うんだけど、どうでしょう日産さん。まぁ肝心なのは値段だろうけど、確実に需要はあると思いますよ!
コメント
コメントの使い方