スペーシアギア、ノートたちの追加モデルは孝行息子? 放蕩息子?

■人気ミニバンの新顔たち。1番の孝行息子は!? エスクァイア&セレナe-POWER&ステップワゴン

 かつてネッツトヨタ店はヴォクシー、トヨタカローラ店はノアを扱い、販売も好調。そしてトヨタ店のミニバンは設計の古いエスティマとアイシスのみ。トヨペット店もアルファードとマークXジオだったから、ミドルサイズミニバンを選べない。そこで両系列のブランドイメージも考えて、装備と質感がやや高いエスクァイアを加えたワケだ。

 エスクァイアは低重心ゆえ走行安定性はいいが、ACCなど運転支援機能搭載が遅れているのが痛い。(孝行息子度:6点)

 その点でステップワゴンは、機能のバランスが3車中最もいい。低床設計で走行安定性が優れ、3列目は床下格納だから広い荷室に変わる。安全装備と運転支援機能も充実。特に追加のハイブリッド(HV)は魅力的。高速巡航時にはエンジンが直接駆動して、燃費を節約する。動力性能も高く加速は滑らか。走りは3車のなかで1番だ。(孝行息子度:8点)

 セレナe-POWERも動力性能が高く、JC08モード燃費は26.2km/Lだから3車中で最良だ。3列目シートも一番広く快適、多人数の長距離移動に適する。ただし床が高く、乗降性、走行安定性、操舵感はイマイチ。(孝行息子度:7点)

 結果“孝行度”評価なら1位がステップワゴンHV、2位がセレナe-POWERだが、居住性を重視すると1、2位の順番が逆になる。

■エスクァイア(HV含む)月販台数:2720台(※3兄弟占有率は約19%)
■セレナe-POWER 月販台数:3962台(※全車占有率約39%)
■ステップワゴンHV 月販台数:1666台(※全車占有率約35%)

【番外コラム】 突然の別れ! アルトターボRSはなぜ「追加設定なし」になったのか?

 2014年に現行スズキアルトが発売され、2015年3月に5速AGSを備えるアルトターボRSが追加された。この時、「アルトワークスの復活」を希望する声が高まった。往年のモデルを知るファンは多く、期待の高さは相当なもの。

 それに応えるように2015年12月にアルトワークスが追加で登場。アルトワークスは5速MTとあわせて5速AGSも用意される周到ぶり。乗り心地が少し柔軟で価格が安いターボRSだったものの、アルトワークス登場で売れゆきは大幅に下がった。

 そして2018年12月、アルト改良にともないターボRSは廃止となった。スポーツ性の高いワークスの登場で、ターボRSの役割が終わったといえるだろう。デュアルセンサーブレーキサポートの設定など、モデル(グレード)が増えると開発コストも高くなるゆえ、ラインナップ数を抑えたい事情もある。

蒸発息子?
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