■ヘッドライトの外縁は四角いが中は丸目がトレンドか!?
ハスラー、ジムニー、スペーシアギア。これらは文句なくソレだ。加えてベストセラーカーナンバー1を爆走中のN-BOXも、ライトの外縁は四角いけれど、なかのライトは丸目(カスタムを除く)。
ところが日本では、新型車にもかなり丸目が多いし、それがユーザーに受けている。なかでも軽自動車の世界では、「四角いボディに丸目ヘッドライト」というパターンが驚くほど多い。
N-ONEも、フォルムは箱型というより台形だが、直線基調のボディを持ち、ヘッドライトは丸。ラパンもボディの角は丸いが、全体としては箱型に丸目。トコットやムーヴキャンバスもその部類に入る。
丸目ヘッドライトを技術的に表現すれば、「性能の低いハロゲンなどの電球型ヘッドライトの、しかも最廉価部品を使っているクルマ」ということになる。よって海外ではレトロカーにしか使われなくなっているわけだが、日本ではあえてというか、一部車種に無理にでも丸目が採用されている。
これは、箱型ボディ同様、日本人が丸目ヘッドライトが大好きだから! これまた日本人だけの特徴だ。なにしろこれらのクルマは、ジムニー(シエラ)を除けばすべて国内専用。海外では丸目なんて、レトロカー以外はありえない。
■「丸目好き」はシンプル・イズ・ベストという日本人の哲学に合致する
いったいナゼ日本人は、丸目ヘッドライトがこんなに好きなのか? これも箱型ボディと同じだろう。シンプル・イズ・ベスト。虚飾を捨て去った先に美があるという哲学が、日本人の心の源流にはある。
かのガンディーニ氏が、「世界で最も優れた自動車デザインは、ワゴンRなどの日本の小型車」と語ったというエピソードは、日本の箱型車のデザインは超ハイブロウであるというリスペクトの表われだろう。日本人として、四角い丸目グルマが売れまくっている現実を誇ろうじゃないか!
でも、有機的な曲線美を持つクルマも、ぜひもっとお願いします。やっぱりそれが世界の主流なので……。
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