こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 CR-Xデルソルが打ち出したオープンクーペという新しいカタチ

■ふたつのスタイルで新しいスポーツの楽しみ方を提案

 クーペとオープンというふたつのボディスタイルを手軽に楽しめるよう、電動オープンルーフ「トランストップ」とマニュアル式オープンルーフが選べるなど、最新の技術や装備を導入していた点は、まさにバブル期に開発が着手されたことを伺わせる。

 オープンモデルだが、ハードトップの採用によって一般的なソフトトップよりも耐候性・耐久性・遮音性については高い水準の能力を有していたのもCR-Xデルソルの最たる特徴と言っていい。電動オープンルーフのトランストップはキャビンにいながらにしてルーフの開閉が可能で、マニュアル式は、ルーフ両サイドのロックを解除するだけで簡単に取り外せるうえに、軽量のアルミ素材の採用で容易に取り扱えるよう配慮されていたのも見逃せない。

歴代のCR-Xで培ったポテンシャルをベースにしながら、従来にない「新しいスポーツの楽しみ方」の創造を目指して開発された
歴代のCR-Xで培ったポテンシャルをベースにしながら、従来にない「新しいスポーツの楽しみ方」の創造を目指して開発された

 「オープンスカイ・カフェテラス」をキーワードに、エクステリアの一部と考えてデザインされたインテリアは、自由でのびやかな空間であることが実感できる。運転席まわりは、厚みのある曲面で構成されるセンターコンソールやインパネサイド部からシート後方までラウンド感、さらにゴーグルをイメージしたメーターパネルなどによって、解放感と安心感を両立した新感覚のオープンキャビンとしている。

 シートは一体成型のバケットタイプで、ボティカラーに合わせてあしらわれたカラーストライプがスポーティな印象を際立たせている。また、カップホルダー付きセンターコンソールボックスや、シート背後のキー付きパーソナルボックスといったユーティリティスペースが設けられるなど、乗員の快適性や使い勝手のよさにもこだわった作りがなされている。

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