ハイエース、スカイライン等の「周年記念車」は中古でいくらで買える?

■トヨタクラシック(1996年)

●残価率/44.8%

トヨタの乗用車生産60周年を記念して1996年に800万円、限定100台を販売。 ベースとなったのは5代目ハイラックスダブルキャブ仕様車で車体の前後や屋根を中心に元の車種の判別が難しいほどに大幅に手が入れられている
トヨタの乗用車生産60周年を記念して1996年に800万円、限定100台を販売。 ベースとなったのは5代目ハイラックスダブルキャブ仕様車で車体の前後や屋根を中心に元の車種の判別が難しいほどに大幅に手が入れられている

 そこで、ここでは、現在中古車で購入できる注目度の高いアニバーサリーモデルをメーカー別に紹介しよう。

 まずはトヨタ。先ほども紹介した1996年に登場したトヨタクラシックは現在3台の中古車が流通していて、価格帯は約340万~432万円、平均価格は約359万円。

 販売開始から約23年が経過しても新車時価格の44.8%という残価率は驚異的な数値といえる。

■トヨタオリジン(2000年)

●残価率/45.1%

 トヨタ自動車生産累計1億台達成の記念車として1000台限定で発売。プログレをベースとし、初代トヨペットクラウン(RS型)をモチーフにドアも観音開きとしている
トヨタ自動車生産累計1億台達成の記念車として1000台限定で発売。プログレをベースとし、初代トヨペットクラウン(RS型)をモチーフにドアも観音開きとしている

 続いては2000年に発売されたトヨタオリジン。現在中古車の流通台数は6台で、価格帯は約230万~約470万円。

 平均価格は乱高下して316万円で約19年落ちのクルマながら残価率は45.1%とこれまた驚きだ。

■カローラ生誕50周年記念車(2016年)

●残価率/73.5%

 カローラの生誕50年を記念し、限定500台の特別仕様車、カローラアクシオハイブリッドG50 Limited(ゴーマルリミテッド)<br>
カローラの生誕50年を記念し、限定500台の特別仕様車、カローラアクシオハイブリッドG50 Limited(ゴーマルリミテッド)
初代カローラの特徴である赤の内装シート(写真下)と花冠エンブレムを復刻することで、50年の歴史を今に再現したクルマとしている
初代カローラの特徴である赤の内装シート(写真下)と花冠エンブレムを復刻することで、50年の歴史を今に再現したクルマとしている

 5ナンバーサイズセダン、カローラアクシオにも2016年7月に生誕50周年記念車の「ハイブリッドG 50リミテッド」が限定500台で販売された。

 初代カローラの特徴である赤の内装シートと、花冠エンブレムが特徴だが、現在流通している中古車はわずか2台で、価格帯は約168万~185万円。

 平均価格は176.4万円で残価率は73.5%となっている。やはり、ほかのアニバーサリーモデルとは違う、スペシャル感を反映して残価率は高い。

■トヨタ店創立70周年記念特別仕様車のクラウンとランクル&プラド(2016年)

クラウン:残価率/74.6%

 アスリート、マジェスタに特別仕様車Jフロンティアというアニバーサリーモデルを設定。日本のモノづくりの技術を用いたレイヤーウッドステアリング(本木目)や超極細繊維で構成されたスエード調人工皮革ウルトラスエードなどが特別装備
アスリート、マジェスタに特別仕様車Jフロンティアというアニバーサリーモデルを設定。日本のモノづくりの技術を用いたレイヤーウッドステアリング(本木目)や超極細繊維で構成されたスエード調人工皮革ウルトラスエードなどが特別装備

 トヨタ店創立70周年を記念した特別仕様車が、クラウン(旧型)、ランドクルーザーそしてランドクルーザープラドに設定され2016年8月に販売された。

 クラウンはアスリートとマジェスタにJフロンティアというアニバーサリーモデルを設定。

 中古車が最も多いのは2.5ハイブリッドS Jフロンティアで流通台数は9台、中古車の価格帯は約320万~約408万円で、平均価格は388万円。新車時価格は520万200円だったので、残価率は74.6%となっている。

●ランドクルーザー:残価率/101%

 ランドクルーザー特別仕様車ZX Gフロンティア。 285/50R20タイヤ+20×8.5Jアルミホイール(ブラック塗装+切削光輝)、専用ルーフレール(クロームメッキ+シルバー塗装)、プレミアムナッパ本革シート表皮(キルティングステッチ加工) を装備
ランドクルーザー特別仕様車ZX Gフロンティア。 285/50R20タイヤ+20×8.5Jアルミホイール(ブラック塗装+切削光輝)、専用ルーフレール(クロームメッキ+シルバー塗装)、プレミアムナッパ本革シート表皮(キルティングステッチ加工) を装備

 ランドクルーザーとランドクルーザープラドにはGフロンティアという本革シートを装着したアニバーサリーモデルを設定。ランドクルーザー4.6ZX Gフロンティアの中古車の流通台数は6台で、価格帯は約689万~749万円。

 平均価格も約730万円と3年落ちながら、新車価格723万6000円を上回る残価率101%を達成した。3カ月前の平均価格は772万円だったので、だいぶ適正価格になってきた。

ランドクルーザープラド:残価率/82%

ランドクルーザープラド特別仕様車TX“Lパッケージ・Gフロンティア(ディーゼル車)。 265/60R18タイヤ+18×7.5Jアルミホイール(スーパークロームメタリック塗装)、専用ツートーンルーフレール(シルバー×ブラック)、本革シート表皮(ステッチ付・レッドウッド) などを装備
ランドクルーザープラド特別仕様車TX“Lパッケージ・Gフロンティア(ディーゼル車)。 265/60R18タイヤ+18×7.5Jアルミホイール(スーパークロームメタリック塗装)、専用ツートーンルーフレール(シルバー×ブラック)、本革シート表皮(ステッチ付・レッドウッド) などを装備

 ランドクルーザープラドは2.8DT TX LパッケージGフロンティアが流通台数18台で最多グレードとなっている。

 価格帯は約359.9万~499.8万円で一部新車時価格の477万5760円を上回るクルマもあるが、平均価格は392万円で、82%という高い残価率になっている。

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