■コペン10周年記念車(2012年)
●残価率/85.5%
三菱やスズキはピックアップする車種は見当たらず、最後にダイハツの軽オープンカー、コペンに注目したい。
2012年まで販売されていた初代コペンのファイナルモデルとして2012年4月に10周年記念車を発売。
現在中古車はAT車のほうが8台と流通台数が多く、平均相場も154万円と高い。残価率も7年落ちながら驚異の85.5%となっている。ヘタすると現行型コペンよりも高価格となっているかもしれない。
■スバルSTIタイプRA-R(2018年)
●残価率/113.6%
2018年7月19日、スバルのモータースポーツ、コンプリートカーを手がけるSTIが、創立30周年記念モデルとして、WRX STI特別仕様車の「タイプRA-R」を500台限定、499万8240万円で販売を開始したが、なんとわずか8時間で完売 。
まだタイプRA-Rの中古車流通台数は少なく、5月15日時点で2台しかない。いずれも価格はASK表示で、一度問合せしないと価格はわからない。
そこで問い合わせしたところ、1台は走行2000㎞、オプション価格146万4275円込みで690万円。
もう1台は走行24㎞というほぼ新車状態のタイプRA-R。価格は総額568万円だった。いずれの2台も新車価格より高く、プレミアム価格となっていた。
スバルは、最近、60周年記念車をインプレッサやレヴォーグ、アウトバックなどに設定しているが、そのあたりも気になるところだ。
■アニバーサリーモデルは買っておくべきか?
今回、アニバーサリーモデルで値上がりしている車種を期待していたのだが、全体の傾向を見ると、一部の車種を除き、中古車になっても期待していたほど値段が上がっていないことがわかった。
やはり、内外装に特別な色を使用し、さらに人気の装備を装着する、いわば「大したことのないんじゃない?」と感じる〇周年記念車の中古車価格は、通常のモデルとあまり変わらない。アニバーサリーモデルという名に惑わされず、ちゃんと中身を見ている証拠。
アニバーサリーモデルでもやはり、STIタイプRA-Rのように走りに磨きをかけたクルマのほうが高価格を維持しやすいが、ランドクルーザーやハイエースといった人気車種はやはり特別仕様車の人気も高くなることがわかった。なかでも今回1番の衝撃は初代コペンだった。
限定、アニバーサリーという文言に惑わされず、そのモデルにどれくらいスペシャル感のある特別装備が付けられているのかが見極めどころ。安易に飛びつくことなかれ!
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