最新鋭戦闘機F-35のお値段
米国ロッキード・マーティン社が開発し’06年から製造されている最新型単座式戦闘機F─35。いわゆるステルス戦闘機で、アメリカでは空軍、海軍、海兵隊に2000機以上が配備される計画。
日本の自衛隊にも配備される計画の戦闘機だ。日本の航空自衛隊では43機の購入契約を結んだという。そして’16年度中に配備される4機について、1機あたり約96億円で購入契約を結んだ。実際には交換部品も含めた契約となっており、実質的には1機あたり102億円となる。最新技術を結集した戦闘機だが、中型旅客機よりもお安いことにちょっとビックリだ。
名機と呼ばれる90式戦車のお値段
’90年〜’09年にかけて341台が製造された第3世代主力戦車90式。主砲44口径で2万1500㏄の2ストロークV10ディーゼルターボエンジン(1500ps/450㎏m)を搭載。してお値段はというと、約8億円。さらに最新の10式戦車になると約9億5000万円となる。
『カシオペア』を牽く電気機関車のお値段
いまや貴重な存在となった寝台特急。間もなく3月のダイヤ改正をもって『北斗星』の定期運転が廃止され、『トワイライトエクスプレス』も運転を終了。『カシオペア』はなんとか生き残るようだが、先行きは……。
そんな『カシオペア』を牽引するJR東日本のEF500型電気機関車のお値段はというと、2010年〜’11年にかけて15両を一気に新造したのだが、その際の予算が60億円といわれているので1両あたり4億円となる。意外と安いのか高いのかよくわからない……。んで、実際に乗客が乗るE26系客車だが、12両編成で30億円の建造費だという。
超大型ダブルストレーラーのお値段
山口県にある宇部興産専用道路を走る2両連結で一気に80トンの石灰石を運ぶダブルストレーラー(自重40トン/台なので合計160トン)。牽引するトラクタはいすゞ製や三菱ふそう製に加えアメリカのケンワークス製など。
このトラクタのお値段は約7000万円とのこと。宇部興産専用道路は全長約28㎞でここをダブルストレーラーは毎日700㎞程度走行し、8年程度で寿命となるとのこと。
ゴミ収集車のお値段
ゴミ収集車、業界では「塵芥車」という名称で呼ばれているのだが、一般的にはベースになるトラックシャシーに架装メーカーが後部の塵芥車部分を架装して仕上げている。ベースシャシーによって価格はまちまちだが、一般的に街中で見かける2トントラックベースだと250万〜300万円程度。
パトカーや消防車はいったいおいくら!?
パトカーや消防車、救急車などは各自治体の予算で購入するため、基本的に入札により価格と納入業者が決定される。要するに『一番安い価格』で購入するわけ。ある年の某県庁所在都市の一例を挙げると、ごく一般的なポンプ車(最も標準的な消防車)が約2300万円、救急車が約2650万円、化学消防車が約4300万円、40m級のはしご車が約1億7000万円となっている。
また、消防車メーカーのモリタによると15m級はしご車は5000万円から、空港用化学車は2億〜3億円程度とのこと。
ではパトカーはおいくら!? こちらも当然入札で決まるわけだが、いま全国配備が進められているレガシィB4は警察庁が一括購入して全国の警察に配備する、いわゆる「国費もの」。情報開示を駆使して調べると、’13年12月から配備されたのは414台。
入札金額は11億9472万円と判明したので、1台あたりの価格はおおよそ288万5800円となる。そして全国的に最も多いクラウンパトカーだが、交通機動隊に配備される交通取り締まり用(3ℓエンジン搭載)が1台あたり約247万円、覆面パト仕様だと約260万円程度となるが、一括で数百台を購入する『国費もの』は各都道府県警が独自の予算で購入する「県費もの」に対し安くなる傾向があるようだ。
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