■高速道路は永遠に無料にならないのか!?
手順としては、まず可動橋を撤去して3車線の橋を架け、同時に羽田トンネルの下り線側を通行止めにして補修工事を実施。その間下り線は現上り線側のトンネルを利用する。
下り線側トンネルの補修が完了したら、続いて上り線側を補修し、すべてが完成した後は、上下線ともに3車線(下り線は補修されたトンネル、上り線は橋)に再構築する。
羽田トンネル部が橋とトンネルで上下線各3車線に拡幅されれば、1号羽田線の流れはぐっとスムーズになるはずだ。ただし完成は2038年の予定。気の長い話である。
この工事には、755億円の事業費が予定されている。わずか300mに755億円だから、1kmあたりの単価は約2500億円という途方もない額になる。これは、最も高い建設単価を記録した首都高C2新宿線(約1000億円/km)を大幅に上回る。
首都高のような交通量を持つ高速道路は、長期間通行止めにするわけにいかないから、迂回路を確保しつつ、造り直しを進めなくてはならない。すると新たに建設するよりも、はるかにお金がかかってしまう。
2023年、高速道路の料金徴収期間が50年延長されて2115年までとなり、「実質永久有料化」と批判されたが、高速道路を維持するかぎり、永久有料化はやむを得ない。ただ、高速道路会社は、永久有料化にあぐらをかくことなく、コストダウンを追求し続ける義務がある。我々も地道に監視を続けるしかない。
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