登録車の1BOXバンはハイエースの性能際立つ
■ライトバン
このジャンルはトヨタ プロボックス&サクシード(マツダ ファミリアバンがOEM)、日産NV150ADそれぞれに自律自動ブレーキが設定され、性能はいい勝負と思われる。
■1BOXバン
トヨタ タウンエース&ライトエース、日産NV200バネット&e-NV200、マツダ ボンゴが該当する小型1BOXバンでは、自動ブレーキが設定されるモデルは、残念ながら今のところない。
一方、トヨタ ハイエース&レジアスエース、マツダ ボンゴブローニイバンの兄弟、日産NV350キャラバンが該当する中型1BOXバンは、該当全車に自動ブレーキが設定される。
性能はハイエースが昼間なら歩行者も検知するミリ波レーダー+単眼カメラ、NV350キャラバンはミリ波レーダーのみで歩行者に対応しない。ハイエース兄弟の圧勝だ。
■ピックアップトラック
ピックアップトラックに属するのはトヨタ ハイラックスのみだが、最新モデルのハイラックスの自律自動ブレーキはミリ波レーダーと単眼カメラを使用。
夜間の歩行者と昼間の自転車にも対応する現行クラウンなどの最新のトヨタセーフティセンスと同等と思われるものに昇格。商用車ながら世界トップクラスの性能を備えている可能性もある。
さらに、一部改良されたハイラックスの運転支援システムは、30km/h以上で作動するアダプティブクルーズコントロールに加え、ブレーキ制御で車線逸脱を防ぐヨーアシスト機能も加わっており、こうした部分からも最近のトヨタの前向きな姿勢がヒシヒシと感じられる。
自動ブレーキ未搭載の商用車は今後どうなる?
理由は大きくは2つにわけられると思う。
1つ目は軽トラックのスズキ キャリイが該当する「登場が古くなく、販売も多い」というケース。これはエブリイが改良されたこともあり、何らかの自動ブレーキが設定されるのは時間の問題だろう。
2つ目はキャリイ以外の「登場があまりに古く、販売も少ない」というケース。
こちらは自動ブレーキを装着する基盤となる横滑り防止装置の設定すらない商用車もあり、こうした商用車に自動ブレーキを要求することは酷なのも事実。設定されないのがやむを得ないという事情もある。
◆ ◆ ◆
商用車の自動ブレーキは、現時点でも予想以上に装着車が多いと言える。
これでキャリイとそのOEM車に自動ブレーキが装着できるようになれば、商用車全体の安全性は大きく向上するのではないだろうか。
商用車はかなり売れている車も少なくない。乗用車も含めた自動ブレーキの大量生産によるコストダウンを進めるためにも、今後も商用車の自動ブレーキの普及と性能向上が進むことを強く願いたい。
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