2014年式と2017年式どちらが狙い目?
絶対的な価格の安さを求めるならば、年式の進んだモデルだけ紹介すればよいだろうが、中古車購入を検討している人にとってこれから何年間もパートナーとして付き合うクルマだ。ニュースで交通事故が毎日のように報道されている昨今、個人的には安全装備を無視して中古車を奨めることはしたくないからだ。
まずは2014年式フィットの中古車事情を見てみよう。流通台数の多いグレードはトップがハイブリッドLパッケージとなり僅差でハイブリッドFパッケージが続き、ガソリン車の1.3G Fパッケージは3位となっている。最も多いハイブリッドLパッケージの平均価格は3カ月前の107万円から102万円へ5万円の値落ち。
一方のガソリン車の最多グレード、1.3G Fパッケージの平均価格は88万~82万円へと7万円の値落ち。この結果、価格差は20万円となっている。この両グレード、新車時の価格差は約50万円もあったので、ハイブリッドLパッケージが大きく値落ちしていることがわかる。
ただ、1.3G Fパッケージは諸費用込みでも100万円以下で購入できる物件が圧倒的に多く、やはりいくら燃費が良いといっても20万円差は大きいので、この年式ならばガソリン車の1.3G Fパッケージがオススメだ。
続いてはマイナーチェンジを行いホンダセンシングを装着した2017年式を見てみよう。ホンダセンシング付きで絞ってグレードを調べてみると最も多いのがハイブリッドLホンダセンシングで、続いてハイブリッドSホンダセンシング、そして1.3G Lホンダセンシングとハイブリッド優勢のグレード構成は初期モデルと変わらない。
平均価格の推移はハイブリッドLホンダセンシングが3カ月前は約180万円、今月も同じ約180万円で横這い。一方の1.3G Lホンダセンシングも3カ月前そして今月ともに約150万円と横這いとなっている。
中古車の価格帯はハイブリッドLホンダセンシングが約138万~約192万円、1.3G Lホンダセンシングは価格の異常に安い修復歴車を除くと約108万~約169万円とかなり重なっている。この状況であれば、予算やボディカラーなどがマッチですればハイブリッド車の方がお得感は高い。
中古フィットを買うなら…秋がおすすめ
現行型フィットの中古車は年式の進んだモデルならば、ガソリン車、安全装備が充実した高年式車ならばハイブリッド車のほうが割安感は高くなっている。
また、現在は横這いとなっている中古車相場だが、秋にフルモデルチェンジを行えば、一気に値落ちが加速するはず。特にホンダセンシングの装着した後期型はモデルチェンジ後が買いのタイミングとなるはず。
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