スズキの懐刀 スペーシアの中古車を買うならいま!!

ライバル車とともに中古車相場をみると

 現在、先代スペーシアの中古車は約1850台流通している。先代のN-BOXが約6300台、先代になったばかりのタントが約4600台なので、中古車の流通台数も新車の販売台数に比例しているようだ。ちなみにだが、現行型スペーシアの中古車はすでに旧側の台数を超えて、約2200台も流通している。

 続いて平均価格を見てみると、先代のスペーシアは3カ月前が約98万円で、今月は約94万円と順調な値落ちが続いている。

 一方、ライバル車はどうかというと先代のN-BOXは3カ月前が106万円、今月は104万円。そして旧型になりたてのタントは3カ月前が127万円、フルモデルチェンジを行った今月は125万円と6月末からそれまでの横這いから一気に値落ちへと変じている。

スペーシアの中古車を買うならこれだ!

 流通台数こそ、少ないものの平均価格は割安となっているのが旧型スペーシアの中古車事情である。先代スペーシアのモデルの変遷を見てみると、中古車なので仕方ないとはいえ初期モデルに設定されているレーダーブレーキサポートでは購入後の満足度は高くならない。未装着よりは装着されているほうが良いとは言えるが、高い満足を得たいというならば、2015年のマイナーチェンジで変更されたデュアルカメラブレーキサポート装着車を狙いたい。

 そういった視点で先代スペーシアの中古車相場を見てみると見、2014年~マイナーチェンジ前の2015年式はちょうど5年目に当たり、2回目の車検サイクルを迎えていることもあり、流通台数はこの3カ月で100台以上増加。加えて平均価格は約92万から約89万円と値落ちしている。

 一方、マイナーチェンジ後となる2015年~2016年式の流通台数はほぼ約350台をキープしているが、平均価格は3カ月前の約112万円から約107万円と約5万円の値落ちを記録。平均価格で約18万円差があるが、これから長く付き合うことを考えて、安全装備の重要性を考えるとデュアルカメラブレーキサポートを搭載したマイナーチェンジ後のモデルをオススメしたい。

マイナーチェンジ後のスペーシアはいくらで購入できるか?
マイナーチェンジ後のスペーシアはいくらで購入できるか?

 マイチェン後の2015~2016年式でデュアルカメラサポート装着車に絞って中古車を検索すると、最も多いのが約19台でカスタムXSターボとカスタムXSが並んでいる。続くのが標準車のXの約16台と全体的に流通台数はかなり少なめだ。軽自動車で先代モデルとなると先進の安全装備がまだオプションというケースが多いからだ。

 パワフルなターボエンジンを搭載した最上級グレードのカスタムXSターボの平均価格は約120万円と高めで価格帯は約96万~約140万円とまだ100万円台が中心だ。

 そして同じ自然吸気エンジンを搭載したカスタムXSの平均価格は115万円で、価格帯は約86万~約135万円とこちらもほとんど100万円台が中心。最後に標準車のXの平均価格は103万円で価格帯は約83万~約138万円で100万円以下の中古車が最も多い。

スペーシアの中古市場を総括する

 こうして見ると運転支援機能付きの先代スペーシアで中古車を探すとなるとそれほど価格差がないというのが実状のようだ。予算100万円以下ならば、標準車のXが狙い目となる。

 しかし、新車からの値落ち率を考えると最上級モデルのXSターボが最も大きくなるという結果となった。

 軽自動車の中古車はニーズが多いため割高感が高いのは事実。少しでも安く買いたいというユーザー心理に巧みに付いているからだ。絶対的な価格では標準車のXだが、軽自動車の中ではヘビー級の車両重量となるスペーシアをストレスなく軽快に走らせられるのはやはりターボ車だ。そうなると安全装備そして走りも満足できるカスタムXSが先代スペーシアのベストバイということになるのだ。

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!