アフターパーツメーカーに聞いてみた!
まずは、クスコブランドでサスペンションを製造販売し、ラリーなどで活躍しているキャロッセに聞いてみた。
「レヴォーグの推奨車高は、純正からフロントをマイナス25㎜、リアをマイナス35㎜下げた状態ですが、具体的なテストはしていません。ただ、デモカーに装着して、全国のイベント出展のためにかなりの距離を走っていますが、不具合が出たことはありません。車線逸脱防止なども正常です」
過去に、インプレッサSTIにVDC(横滑り防止装置)が搭載されたとき、機械式LSDが装着できないとの話だったのに、実際は問題がなかったという経験もあるが、アイサイトの詳細がわからないので、誤作動がないとは、公には言えず困っているそうだ。
「ただ細かくいえば、純正でもタイヤの空気圧や、乗車人数による前後バランスでも変わるし、段差を越えたときのピッチングの仕方でも変わるんですが……」
とも付け加えていた。
次は、スーパー耐久などのマシンにもサスペンションを供給している、サスペンションメーカーのテインに聞いてみた。
サスペンションメーカーのテインに聞いてみた!
「どの部品であれ、純正から変更すればバランスが崩れることがあるので、当社ではトラコンやABSと同様の扱いをしています。推奨車高はフロントがマイナス40㎜、リアがマイナス35㎜ですが、具体的なテストはしておらず、反応がどう変わるかわかりませんが、現状では誤作動の情報は入っていません」
ただ、アイサイトに関して、何も情報がないので、苦労しているとのことだった。
さて、最後はチューニングパーツで有名なHKSだ。基本的には、テインと同様に、トラコンやABSと同じ扱いだというが。
「当社では、社内テストということで、簡易ですが段ボールでダミーを作成して作動確認を行っています。推奨車高のフロントをマイナス26㎜、リアをマイナス29㎜した状態では問題がないとしていますが、あくまで社内テストですし、個体差もあるので、すべてのクルマには言えません」
とアフターメーカーの苦労をにじませていた。また、取扱説明書が細かく禁止事項を書いているのは、PL法(製造物責任法)の絡みだろうとの見解だった。
そして、フルノーマルでもタイヤが摩耗すれば外径も変わるし、新品タイヤでもタイヤの銘柄を変えたら、タイヤ外径が変わるので、厳密にはダメということになるとも語っていた。
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話を聞いたメーカーすべてが、あまりにも情報がなく、対応に苦慮しているのが伝わってきた。ただスバルとしても、設計するうえで、普段の使用を考えれば数㎝という幅で、カメラ画角が変動するのがわかっているので、それに合わせてマージンを取っているだろうが、
その数値を公表すれば、その幅いっぱいで使おうとするユーザーがいると考え、安全に使用してもらうために公表を控えているのだろう。
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