■実際に減らすべき交通量は10%で充分だ
今回の交通規制実験により、首都高は例年より7%交通量が減れば、都心部は十分スムーズに流れることが実証された。
首都高は4年前の中央環状線全線開通により、全体に混雑が緩和されている。ベースがすでに改善されていたので、7%の交通量減少でも効果は大きく出たわけだ。
大会関係車両が通行することを考えても、交通量は10%程度減らせば十分のはず。17日間という大会期間を考えたら、物流をいかに効率化しても、ずっと20~30%減なんて不可能。
10%減で十分だ。それで都内は十分スムーズに流れる。
組織委は、今回の結果を踏まえ、あまり過大な交通規制は行わない方向にかじを切るべきだ。
首都高を守ろうとするあまり、一般道が犠牲になりすぎると、結局大会関係車両の移動にも支障をきたす。
なにせ、首都高から降りて一般道を走らなければ、会場にたどり着けないのだから。
ちなみに、首都高は都内の交通の約30%を担っている。仮にこれを大会関係車両専用にして、それ以外の利用を禁止した場合、都内の道路交通は間違いなく壊滅する。
【清水草一の結論】
オリンピック期間中の都内の道路交通はまず問題ない。発生するとすれば、むしろ過大な交通規制によるものだろう(特に環七の外側)。
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