ポルシェ、フェラーリ高騰化!? 旧車バブルの真相 PART1輸入車編

いったい、いつまで続くのか?

 前出の田所店長は「いいものは海外に出ていってしまっています。当然、日本の流通台数は減りますよね。根本的に多いものより少ないものの値段が上がるので下がる理由はないでしょう。海外の需要が少なくなってきて日本にとどまるようになってきたとしても昔のような値段に戻ることはもうないでしょう」

 いっぽう、ポルシェ販売35年の歴史を持つSHOP9プロダクション(静岡県浜松市 053-449-3251)の佐野代表は「世界的に通貨が不安定なことから投機目的で4年8カ月前から値段が上がってきましたが、この空冷ポルシェバブルはこの先1年はもたないと思っています。

 ポルシェを持っているオーナーさんは売りたがりません。でも株と同じで安くなり始めたら、一気に売りに転じるのではないでしょうか」

 投機目的とは……。ほんとにやめてほしい! そのいっぽうで水冷の996前期型、後期型が300万円以下、997型でも500万円以下で買えるようになってきてお手頃感があるということを付け加えておきたい。

フェラーリも同じ状況か?

 空冷ポルシェだけでなく、フェラーリも高騰しているのか、フェラーリ専門店、コーナーストーンズ(神奈川県横浜市 045-489-3245)の榎本代表に聞いた。

 「フェラーリもここ1年半くらいでモロにきましたね。特に目立つ車種ですが、F40は3500万円が1億円、F50は6000万円が1億8000万円ですよ。数が少ないF512Mは1000万円が3000万円に跳ね上がりました。高騰した理由は、海外のスポーツカーバブルとアベノミクス円安。値段が上がったクルマは国際相場で、外国人が買うから値が上がっているんです」

フェラーリは今後も高騰を続けるのか?

 「今は自分で自分の首を絞めている感じです。売り物の数が減って将来的には先食いした感じです。ついこの前中国経済が危ないということで世界同時株安になりましたよね。あれで外国人の購入意欲が衰えてきた感じはあります。

 ボクとしては早くこのバブルが崩壊してほしいです。安倍政権が終わってダメダメ政権が出てきて円高になったら海外に行って買い戻しますよ」

 フェラーリはポルシェほどではないと思うのは気のせいか。いずれにしてもこの高騰ぶり、誰かなんとかして!

    ※価格などについての情報は2015年10月時点のもの  

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