■乗り心地、静粛性。インサイトは高級車だ!
●ホンダ インサイト EX(価格:349万9200円)
B 最後はインサイトですが、オレ、このクルマ好きなんですよ。なんか重くてシッカリしたものが動いてるような感じがして。
松田 確かに重厚感はあるね。重さとボディのシッカリ感は全然違うけど。
A このクルマ、車重1400kgないですよ。
B なんだよ、わりと軽量なほうじゃねーかよ! そ、そうそう。重くないんですよ。いやー、乗り心地いいから重量級高級車チックって思っちゃったのかなー。
松田 乗り心地はいいよね。このクルマ、フロントがストラットでリアがマルチリンクなんだけど、今のホンダはこの組み合わせのクルマはちゃんと足を動かすんだよね。
●「アメリカナイズされた高級車のよう」インサイト
B 今、連続する段差を乗り越えましたけど、突き上げに角がない気がします。
松田 そうだね。それにさっきみたいな道を走っても、ボディにイヤな二次振動が生じないのもいいね。
B ってことは、やっぱりボディがシッカリしてる?
松田 上手く作ってる。今30km/hくらいで連続するコーナー抜けたけど、ちゃんときれいにロールするよね。
B なんかクルマの動きが自然で気持ちがいいです。
松田 その感覚は間違ってない。動きが自然っていうのはクルマにとって大事なことだよね。
このクルマは静粛性も高いし、ちょっとした高級車。いかにもアメリカ人が好きそうなクルマで、アメリカナイズされた高級車って感じだね。
A・B なるほどー。
●ホンダ インサイト EX 採点表(各項目左から松田氏、B、Aの採点・5点満点)
・エンジンのパワー感…3/3/4
・ハンドリング…4.5/4/5
・ボディの剛性感…4/4/4
・室内の質感…3.5/4/4
・乗り心地…4.5/5/5
* * *
地味めながらミドコロありの4台。ぜひ次期愛車候補に入れてほしい。なお、松田氏には今回の4車に対する評価原稿を別途依頼している。そちらは下の番外コラムに掲載したのでそちらも是非目を通してほしい。
【番外コラム】 個性バラバラでも光るものアリ! そんな4車の松田秀士総論
ブラバスは山野哲也選手のオススメとかで、実際に乗ってみると確かにイイ! ベースのスマートはルノー・トゥインゴと姉妹車でも、味つけはまったく違う。サスペンションは味つけよりも実際のスタビリティを重視したハード系。特にリアの安定感が高い。
RRゆえリアタイヤを幅広にしているけど、コーナーへの進入から高い速度を維持して、思いどおりのラインが描ける。このRRコンパクト2兄弟は空冷ポルシェの再来とまでボクは言い切る。
トゥインゴは964ポルシェで、このブラバスは993のようなんだ。
フロントが軽いが、前後荷重をドライバーがコントロールして操る楽しさが964に共通するトゥインゴ。RRのはずなのに全然それを感じさせない993のようなブラバス! かなぁ!?
インサイトの再来! と思って乗ってみたら、まったくラグジュアリーな高級車に変身してデビューしているのが新型インサイト。後席も足元を含めたスペースが広大で、シートの大きさも座面などをしっかりとってあるので、とてもくつろげる。
フロント:ストラット、リア:マルチリンクという前後コンビネーションのサスペンションで、これだけのストローク感を出して、しかも乗り心地もいい。室内静粛性も高く、デザインもイイね。バックミラーにインサイトのフロントノーズが写ると思わず譲っちゃう。クルマじゃんけんで負けない顔もグッド。
続いてフォレスターなんだけど、こちらも後席の乗り心地がいい! こちらはインサイト系のくつろぎ感とは違って、開放感だね。3枚目までしっかり窓面積を広くとってあり、後席が楽しい。
またラゲッジスペースが広大なことも魅力。家族や友達と遠出するには持ってこい。ボクはスキーに行くから信頼性の高い4WDも嬉しいポイントだね。
そしてレクサスUXは存在感がイイね。2Lエンジン搭載のハイブリッドは力強い。やっぱりハイブリッドを生かせるのはパワーのあるエンジンだ! ということを再認識。
ダッシュボード上段に設置された10.3インチのナビディスプレイは、目からの距離が充分にあり、視線移動も少なくドライバーを疲れさせない。
タッチパッドの操作性もよかった。いちいち深層に入らなきゃ操作できないスイッチ類はちゃんと外に配置してある。大人向けですね。
ということで、今回試乗した4台はなるほどと思わせる長所がいくつもあったね。この4台、正直見直しました!
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