コンセプトカー 格好よくなった・編
続いては右ページの逆、「コンセプトカーより市販車のほうが格好よくなった」クルマが登場。写真は上がコンセプトカー、下が市販モデルで、写真の下にある点数は清水草一氏によるデザイン評価点だ。
日産R35 GT-R
■第35回(’01年)のショー
最初のGT─Rコンセプトのデザイン、評判悪かったけど、私は「GT─Rはこの方向性しかない!」と確信した。ひたすら強そうな戦車のイメージね。妙にスリークにしたら埋もれるだけ。
なので、方向性は全面肯定だった。で、実車はそこからしっかり進歩して、独自の世界を作り出していた! メチャすばらしいデザインとまでは言えないけど、世界に向けてGT─Rの個性のアピールはしっかりできているデザインなのだ!
デザイン評価点/82点
デザイン評価点/87点
レクサスLFA
■第39回(’05年)のショー
LFAは、2度もモーターショーにコンセプトモデルが出品されたうえで市販化されたわけだけど、その2度ともデザインがまるでダメで、本気でその場でズッコケちゃうくらい。
そして、その後、私はずっと「トヨタは本気なのか!?」と思い続けてきました。それに比べれば実車は断然イイ! 断然イイといってもスーパーカーとしてはまったく落第だけど、それでもなんとか見られるレベルにはなっていた。不幸中の幸い。
デザイン評価点/0点
デザイン評価点/50点
トヨタ初代プリウス
■第31回(’95年)のショー 今改めて見ると……、コンセプトモデルってこんなんだったんだ! こりゃヒドイ! ’98年に登場した市販車はこれよりはずっといい。当時は未来感もあったし。とぼけた雰囲気が悪くなかったです。
デザイン評価点/50点
デザイン評価点/75点
マツダ3代目ロードスター
■第37回(’03年)のショー 3代目ロードスターって、上写真のようなコンセプトモデルがあったんだ! ’03年モーターショーの出品で。完全に忘れていた。これはスポーツカーじゃなくてコミューターでしょ! 市販車のほうがはるかにいい。
デザイン評価点/60点
デザイン評価点/86点
コンセプトカー最初も最後もダメ・編
手厳しいがコンセプトカー時代も、市販車や市販間近でも「ダメかな」というモデルを。写真、デザイン評価点は前項までと同じ扱い。
ダイハツコペンローブ
■第42回(’11年)のショー
コンセプトモデルの段階でフォルムがドラム缶的にズン胴で、そのまま市販化されました。スポーツカーとしてフォルムの鈍重感が致命的。軽のサイズでFFじゃ、これが限界か?
ホンダ次期NSX
■第39回(’05年)のショー 上で挙げたLFAと経緯が似通っているんだよね。コンセプトモデルのデザインがダメで、ダメのまま市販化という。ただ、LFAは0点⇒50点なのに対して、次期NSXは50点⇒50点!
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