先日担当が回らないお寿司屋さんに学生時代の先輩に連れて行ってもらった時のこと。
大将、いつもの〝アレ〟巻いといて
そう隣席の初老男性が言うじゃないですか。ほどなくしてトロとたくあんを和えた巻物が登場したのです。「トロたく」なんてお寿司ギョーカイじゃ言うらしいですが、もちろんメニューなんかには載っていない裏メニュー。それが〝アレ〟で出てきちゃう。それだけでカッコイイ。さらに男性の帰り際にも事件が起こるのですよ。
「大将、兄ちゃんたちに〝アレ〟出してあげて」といって男性が帰ったところ、数分後に先輩と私の元にも〝アレ〟登場。
しかもお代まで払っていってくれてかっこよすぎる。お礼すら言わせてくれない。「ツウ」だ。そんなかっこいいオトコ目指して、クルマ界でも「ツウ」になりたい!! ということで、クルマ界の「ツウな振る舞い」を集めてみました。「それ俺もやる!!」というものもあれば、「初めて聞いたぜ!!」もあると思います。
これを参考にして年末にむけて「ツウ」を目指しましょう。各項目に編集部独断の「ツウ度」を100%で出しています。さっそくいってみましょう!!
紳士的に攻めてオトす商談編(1)
まずはクルマを買いに行くところから「ツウ」でなければなりませぬ。しかしあまり強引な値引きは売る側のディーラーマンも気持ちよくないのです。そこでディーラー訪問のプロである、弊誌連載「地獄耳スクープ」でもおなじみの遠藤徹氏に聞いてみました。
「ディーラーマンは各自毎月のノルマが決まっています。なので毎月下旬になるとノルマが達成できるかどうかドキドキしているワケです」。
そこでひと言。「今月の販売ノルマ達成具合はどうなの? 」
これでだいたいのディーラーマンはオチる。営業実績が必要なディーラーマンにとって、ノルマの心配をして寄り添いながらも「君たちの懐具合は知ってるぜ」という強気な姿勢は手強い客だ。実に「ツウ」だ。【ツウ度:95%】
さらに「ツウ」は商談に最適な時期も知っているという。「週末のフェアが時たまありますがそれも商談には大チャンスなのです。というのも週末フェアには決裁権のある店長が必ず店舗にいます。それをこちらが知っている姿勢を表わすことも大きいのです」。
そこで一言。「今日はフェアだから決裁権のある店長さんもお店にいるよね? 値引きをかなり期待してお店に来ているからね!」
いやぁー、この口説き文句は「ツウ」過ぎます。もちろんグイグイいくといろいろと角が立つので、あくまでも紳士的に振る舞うのがポイント。【ツウ度:100%】
紳士的に攻めてオトす商談編 (2)
遠藤氏がツウなテクニックをもうひとつ教えてくれたぞ。「一般的に値引きとなると全部ひっくるめて値引こうという人が多く見られます。しかし実際にやるべきなのは、それぞれの費用を分離して値引きにあたることです」。
そこで一言。「車両本体の値引きは頑張ってもらったけど、車庫証明代行費用と納車費用はまだイケるよね? オプションも♪」
耳元でのウィスパー(ささやき)で百戦錬磨のディーラーマンにもとどめの一撃になることまちがいなしだ。 【ツウ度:90%】
最後に編集部からのツウなテクニックをご紹介。マイチェンやモデルチェンジなどの際も商談には好機。そこでこんなひと言も有効だ。「ベストカーで読んだけど、2月にマイチェンでしょ? このモデル気に入っているけど……、新型出るのにこの値段はねぇ?」
ここぞとばかりにBCの威信を発揮してください。繰り返しになりますがポイントはあくまでも紳士的に。 【ツウ度:85%】
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