BMW,VWたち輸入車のPHVはなぜ急速充電に対応しないの? 

急速充電できるのはアウトランダーだけ

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アウトランダーPHEVはその名のとおりPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)とElectric(電気)の文字を入れているだけに、ほとんどのシーンでEVとしての走行ができるのがウリ

 確かに、国産車でも急速充電に対応しているPHVはアウトランダーPHEVだけで、ホンダのアコードPHVや先代型ベースのプリウスPHVは対応していない。そう、アウトランダーPHEVだけが例外的なのだ。

 では、なぜアウトランダーPHEVだけが特異な存在になっているのか?

 「アウトランダーPHEVは基本的にはエンジンが発電機となるシリーズハイブリッドで、しかも12‌kWhという大容量のバッテリーを搭載しています。その特性上、バッテリーを使ったほうが本来の走行性能を満たすことができる。つまり、電気で走らないと燃費が悪くなるわけ。だからいつでも充電できるように急速充電に対応しているんです。

 それにアウトランダーPHEVに充電した電力を緊急時や夜間に家で使うといった取り組みも三菱は進めています。三菱の考えるエネルギーマネジメントの役割もあるので大容量バッテリーや急速充電への対応が必要といった理由もあります」とは、交通コメンテーターの西村直人氏。


 というわけで、輸入車のPHVが急速充電に対応していない理由には、メーカーによる考え方の違いや欧州でのPHVの使われ方の違いなどがあるが、世界的にPHVは急速充電を使わないのが主流。急速充電器が使えるアウトランダーPHEVのほうが特殊な存在になっているということ。

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