オフロード・キングとして全世界で人気の高いトヨタランドクルーザー200。
2007年9月のデビューから12年あまりが経過し、そろそろフルモデルチェンジかと噂されながらも、なかなか新型の情報が出てこなかった。
しかし、ベストカー本誌はついに新型ランドクルーザー300のエクステリアデザインの情報を入手した!
気になるデビュー時期は2019年9月時点で、新型ランドクルーザーのデビューは2020年秋頃になる可能性が高い。
はたして、新型ランドクルーザー300はどんなクルマになるのか、今わかっていることすべてをお届けしよう!
文/ベストカー編集部
CCイラスト/ベストカー
初出/ベストカー2019年9月26日号
(画像ギャラリー) 「歴代ランドクルーザー 日本最強SUVの系譜」
さらに力強さを感じさせるデザイン
ランドクルーザーは現行型の「ランクル200」がデビューしたのが2007年ということで、すでに12年が経過している。
比較的モデルサイクルの長いランクルでも、さすがに最長寿の部類となり、数年前から後継モデル、つまり「ランクル300」へのモデルチェンジに関する情報がスクープ班には寄せられていたが、気になるエクステリアデザインについてはなかなか確定的な情報に行きあたらなかった。
ランクルは国内マーケットだけをみれば少数販売モデル(とはいえ、2019年に入っても月販平均280台程度とけっして少なくはない)だが、グローバルでは、特に中東では絶大な人気を誇るモデルである。
しかも中東ではお金持ちが砂漠でのクルージングを楽しむ、文字どおりランドクルーザーで、本格派の悪路走破性とタフネス性が求められるのだ。
今回ベストカー本誌スクープ班がゲットしたのはランクル300の最終デザインだ。デビュー時期は来年、2020年秋に決まったということで、各部の造形は金型の発注や樹脂パーツの成形のための最終仕様書に基づいたもので、細部の修正などはあるかもしれないが、ほぼこれで確定とみていい。
基本的には現代的なスタイリッシュさを感じさせるものの、やはりランクルらしい力強くタフな雰囲気を漂わせるデザイン。特に存在感をアピールする3本の太いバーが印象的な大型フロントグリルとバンパー部分に切れ込んだルーバー状のスリット。これらによりフロントマスクの大きさが際立っている。
ランクルもハイブリッドの時代
搭載されるパワートレーンはV6、3.5Lターボハイブリッドとなる。既存のトヨタパワートレーンには存在しないため、ランクル300のために新開発されるパワーユニットだ。
具体的には、レクサスLS500に搭載される高効率新世代型V6、3.5Lツインターボエンジン「V35A-FTS」をハイブリッド用にチューニング。
これに4速ATを組み合わせたマルチステージハイブリッドシステムを組み合わせたものとなる。
クラウンの3.5ハイブリッドやレクサスLS500hの8GR-FXSはいわば旧世代のV6エンジンで、これにターボを組み合わせて今後10年以上生産されるランクル300に搭載するのは合理的ではない。
熱効率の高い新世代型V6エンジンをハイブリッド用とすることで、一定の回転領域での熱効率を高め燃費とドライバビリティを高めるのだ。
ちなみにV35A-FTSエンジンのスペックは422ps/6000rpm、61.2kgm/1600~4800rpm。
ハイブリッド用とすることで最高出力は350ps程度に抑えられ、最大トルクは50㎏m程度となる。
これに180ps/30.6kgmのモーターが組み合わされることで現行型V8、4.6Lの318ps/46.9kgmどころか、レクサスLX570の377ps/54.5kgmをも凌ぐ動力性能を手に入れるとともに、実用燃費10km/Lに迫るエコ性能も両立することになる。
ランクル300のデビューは2020年秋、どんな姿を見せてくれるのか、今から期待して待ちたい!
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