悲願達成! 2010年以来10年ぶりにWRCラリージャパンが復活する。「まず間違いなく開催されるだろう」と言われていたものの、2018年10月に“大番狂わせ”と言われた落選劇から約1年。待ちに待った吉報が届いた。
以下、WRC日本開催の第一報を、まずは喜びとともに伝えたい。
文:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】 WRCには絶景がよく似合う!! WRCと世界の絶景と謎のモリゾウ
■世界ラリー選手権が2020年秋! 日本開催!!!!
2019年9月27日19時半、「2020年WRC日本ラウンド」の開催が無事、正式に発表された。
大会名称は「ラリージャパン」で、2020年に開催される全14戦の最終戦として11月22日の開催が発表された。
さっそくラリー好きで知られるモリゾウ氏(その正体についてはご想像に任せる)のコメントが届いているので紹介しよう。
「日本の風景の中で、あの音、あの匂い、そして、あのクルマの動きが感じられると思うと、ほんとうにワクワクしてきます。多くの人に、それらを体験してもらいたいと、ずっと思ってきました。来年、それがやっと実現されること、とにかくうれしいです。世界最高峰のラリーの走りを目一杯楽しみましょう。ほんとうに楽しみです!」
まさに興奮が伝わってくるようなコメントだ。
世界を知る新井敏弘選手は「皆さんが普段使っている一般公道で、ワールドラリーカーという化け物をトップドライバーがどのように扱うのか? WRCの凄さを味わいましょう!」とコメント。ファンとしては新井選手の挑戦も見てみたいものだ。
また、2019年10月24日には、東京モーターショー会場にて「ラリージャパン開催決定記者会見」も実施される。
■オリンピック、パラリンピック、そしてWRC!!!
開催エリアは愛知県と岐阜県内で、コースはターマック(舗装)、実際にタイムが計測されるSS(スペシャルステージ)は林道が中心となるはず。またメイン会場となるのは愛知県長久手市の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で、ここでもSSが開催される可能性があるほか、さまざまな催し物が行われるはずだ。モリコロパークは東名名古屋ICからクルマで約20分、名古屋の中心街からなら電車で約50分という交通の便のよさが売り。
この点を高く評価するのはテリー伊藤さん。
「ついに決まりましたか、 WRCラリージャパン!! 私も必ず見に行きますよ! ただひとつ心配なのは、WRCの認知度がF1などに比べると低いこと。でもモリコロパークがメイン会場になるのはいいですね。ここに世界中の美味しいものが食べられるフードコートを作って『WRCへ食べに行こう!』とアピールすれば、WRCの認知度も上がり、楽しいイベントになるはずです。来年はオリンピックにパラリンピック、そしてWRCと3連発。日本中が盛り上がらないわけがありません」とコメント。
テリーさんの言うようにクルマ好きだけでなく広くいろんな人にWRCを見てもらえるという点でモリコロパークは最高の立地だと思う。
■日の丸を背負う戦いが愛知で開催!
現在WRCはトヨタ、ヒュンダイ、シトロエン、Mスポーツ・フォードの4チームで争われ、2018年の昨シーズンはトヨタがマニュファクチャラーズチャンピオンに輝き、今年も好調をキープ。トヨタは若手のホープ、勝田貴元選手を来年のラリージャパンに起用してくることも充分考えられる。日の丸を背負った日本人ドライバーを応援することになれば、盛り上がりもハンパないはず。
2019年11月9日土曜日から10日日曜日には、ラリージャパンのテストイベントがモリコロパークを中心に開催される(Central Rally Aichi/Gifu 2019)。テストイベントとはいえ、来年の本番を前に各チームはデータが欲しいはずで、ワークスチームの参加があるかも知れない。このほかにも来年11月の本番までラリージャパン関連のさまざまなイベントが開催されるはずで、目が離せない。
Rally Japan開催概要 ( 2019年9月27日現在)
・開催日時 2020年11月19〜22日(予定)
・大会名称 Rally Japan
・開催エリア 愛知県内(名古屋市・岡崎市・豊田市・新城市・長久手市・設楽町)および岐阜県内(中津川市・恵那市)の公道
・メイン会場 愛・地球博記念公園(長久手市:通称モリコロパーク)
コメント
コメントの使い方