ひとつの理念がセレブの心をくすぐる
ウカイ おう、馬場。次はロールスロイス・ドーンだ。
馬場 〝ど〜ん〟なモデルなんでしょうか?
ウカイ おまえのオヤジギャグ、いつも寒すぎ。これはロールスロイスのなかで最も小型のレイスをベースにした〝4シーターオープン〟だな。
馬場 うほ〜。ロールスロイスというだけでも優雅感が漂うのに、それのオープンカーだなんて、エアコンのある部屋で扇風機を回しているような優雅で贅沢な感じですね。で、このモデル、6.6ℓ、V12ターボで、最高出力は570psなんですよね。
ウカイ そういうエンジンサイズなどの情報はいち早くつかむんだな。このテのクルマを買う人種はそんな数字は気にとめず、〝クルマの理念〟を大切にするんだよ。
このドーン、’52年に28台だけ作られた「シルバードーン・ドロップヘッド」を意識しており、そういう部分がセレブの心をくすぐるんだよ。
馬場 私の心をくすぐるのは「毎週水曜日は冷凍食品半額デー」だけですよ。
ウカイ 知らんよ! ……と話をしていたら、5月25日にそのレイスの新バージョンモデル「レイスブラックバッジ」が発表されたぞ。〝ブラックバッジ〟という名前のとおり、マスコットの〝フライング・レディ〟が光沢のある黒色になり、ボディカラーも手作業で丁寧に仕上げた特有の黒というのがポイントよ。
馬場 いわゆる黒ずくめね。じゃ、エンジンオイルも真っ黒なんでしょう、きっと。
ウカイ そんな整備不良車はおまえのクルマだけだろ!
マセラティにジャガー。ラグジュアリーSUV花盛り
馬場 見てくださいよ、この写真。マセラティ・レヴァンテと私の2ショットです。
ウカイ オッ、発表会にうまく潜入できたんだな?
馬場 はい。スイーツを3つもいただきました(笑)。でも正直、価格1080万円、3ℓで最高出力350psと物足らない感じがしませんか。
ウカイ 言うね〜、おまえも。マセラティジャパンの牧野一夫社長が「SUVである前にマセラティである」と宣言したほど力が入っているモデルだよ。ラグジュアリー感があるのに5つの車高を選べる設定もあり、オフロード走行もお手のもの。
馬場 あ、でも、ACCや車線逸脱装置などがオプションというのはショボくないスか。
ウカイ ……かもな。で、6月14日に発表されたばかりのSUVもあり、ジャガーF-PACEがそれ。639万円からあるという低価格も魅力。どう馬場、ご購入は?
馬場 発泡酒を愛する私にはムリっス。2ℓディーゼルの設定に庶民派を感じつつも、「ジャガーが借りてきたネコ」になった気がしてやや寂しさも感じますよね。
ウカイ 同情するね〜。でもな、天下のジャガー様だぞ。開発陣が「究極の実用的スポーツカーを作った」という通り、最高出力380psの3ℓガソリンエンジンのモデルは、0-100㎞/h加速が5.5秒と、4WDのSUVとしては俊足を誇るんだよ。
馬場 勉強もできるけど足も速い優等生みたいですね。
コメント
コメントの使い方