日産がんばれ!「北米市場で大苦戦」「売れる新車がない」…大変な逆風でできることとやるべきこと

■日産改革の打ち手はある

 ここから考えるべきは「どうやって日産を救うか」だ。メディアとしてすぐにやるべきは「現体制の問題点を徹底的にあぶり出すこと」。さらに現体制を変えなければどうしようもないことをハッキリしたほうがいい。現体制に舵を握らせていたら、さらに被害や被害金額は拡大する。1秒でも早く舵を切りたい。その上でクルマビジネスを知っている経営陣を揃えなければならない。

 理想は他の自動車メーカーにいるような、クルマを愛する人の気持ちに寄り添ったセンスを持つ人だ。3~4年にわたって赤字を出すかもしれないけれど、明るさが見えた自動車産業なら投資する人や企業だって必ず出てくる。私だって有能な経営陣が日産の舵取りを始めたら、日産の株を買います。

 加えて日産改革の手はいくらでもある。たとえばディーラー。現在も整備部門は黒字。販売部門の赤字をカバーしている。そもそも日産ディーラーはいま有能な人が次々とやめている。車両の説明すら充分にできない状態。販売・営業部門の人材を整備部門に回して、いま日産車を持っているユーザーを大事にする方向に投資すれば、信頼を築ける。

 それぞれの分野で抜本的な見直しをすればいいのだけれど、繰り返すが現在の経営陣じゃ無理。夢やワクワク感を感じさせるような人がTOPになったら、即座にベストカーも日産大応援団を立ち上げるんじゃなかろうか。もちろん私も精一杯応援します。

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