空力に優れるGT-Rだとどうなる!?
ハスラーであれだけ変わったのだから、GT-Rだととんでもないことになるのでは? と妄想する。空気が剥離する手前の位置に貼るのが効果的とのことで、MY17のトラックエディションのフロントフェンダーのオーバーハングに貼ることに。
ここは、MY17・GT-Rが空力進化で力を入れた部分。そして、ハスラーでも貼った、ステアリングコラム裏側。なんでも、タイヤが路面との摩擦で発生する静電気が帯電するらしい。期待に胸を膨らませたGT-Rだが、予想したほどの変化は感じられない。
確かに、ステアリングフィールが微小舵域でスムーズになっている印象だが、わずかだ。GT-Rは、非常に空力が優れているから、わかりづらい。と結論付けすることにした。
もう一台、編集部のMIRAIのテストステージはゲートブリッジで行ったのだが、橋の頂上付近での横風の影響を受けにくくなった。走行音やステアリングフィールは、ハスラーほどではないにしろ、確かによくなっている。
ここまでは普通のアルミテープを貼っていたのだが、ここからは編集部がトヨタ風にスリットを入れた加工品を、一番効果が大きかったハスラーで試してみようということに。きっと、さらによくなるに違いない。この流れ、もう完全に信者です……。
その結果はというと、加工品のほうが効果が薄かった。作り方が悪かったのか? ステアリングのダイレクト感が増したが、ニュートラル域のフリクションは増えている。
また、走行音も若干耳障りになった。結論。普通のアルミテープでもよく、軽自動車のような空力の悪いクルマほど効果が大きいようだ。
アルミテープをバスに貼ってみた
松田秀士氏のインプレッションでは車種によって差はあるが効果があった。そうなると、乗用車よりも大きなクルマでは効果を感じられるのか? が気になるところだろう。
そこで今回は観光ツアーバスで有名な「はとバス」に協力をいただき、テストを行ってみた!
テストを実施したのは、約3時間で国会議事堂と靖国神社を巡るコースのバスだ。乗用車と同様の部分にアルミテープを貼り、その効果をチェックしてもらった。さてその結果やいかに!? ドライバーの清水淳さんに話を聞いた。
「ステアリングのコラムカバーのアルミテープを、つけたり外したりして違いを確認しましたが、30~40㎞/hしかスピードが出せないコースでは、残念ながら違いがわかりませんでした。もっとロングのコースで、高速道路を走ることができたら、もしかしたらわかったかもしれません」
皇居周辺はクルマが多く、ハンドルから伝わってくる微妙な変化に気を向ける余裕がなかったのも大きいそうだ。アルミテープの大きさも見直しが必要かもしれない。
年末にかけて皆さんも愛車で試してみてはいかがだろうか? アルミテープは指を切る可能性も大きいので、必ずハサミで切ることをおすすめしたい。
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