■EV社会への取り組み
寺崎…京都はEV社会に先進的な取り組みをしているとお聞きしましたが。
西脇…京都府向日市で、毎年「ZET‒summit」という国際カンファレンスを開催し、そこから生まれた共創プロジェクトの社会実装を伴走支援しています。現在は、電気自動車の車載バッテリーをリサイクルしたEV向けの急速充電器の開発と、社会実装を進めているところです。
寺崎…なるほど、かなり具体的な取り組みですね。
西脇…また、太陽光や自然エネルギーを増やすには、蓄電池が必要になりますが、蓄電をEVが行えば、災害時はバッテリーとして役立ちます。一方で、EVは製造時に多くの電気を使うので、発電自体を自然エネルギー由来に変えていくため、京都府ではペロブスカイト太陽電池やフュージョンエネルギーなど、次世代エネルギーの社会実装も進めています。
寺崎…EVの普及のメリットのひとつに、災害時電源にもなる巨大な蓄電池が大量に街中に普及することがあります。それを先進的に取り組むのは京都府の強みですね。最後に、今回の感想をお聞きします。
東田…私は少し先の未来を研究していますが、社会実装するための取り組みや課題など、新しい視点の学びがありました。
西脇…私が国交省の頃、ETC割引を実施しました。時間帯や距離別の複雑な条件をプログラミングひとつが解決して凄いなと思ったのですが、今日の東田さんのお話を聞いて、決済や自動運転への技術の可能性は、まだまだこんなものではないと改めて感じました。
寺崎…決済情報はプライバシー情報の扱いがさらに難しくなりますが、東田さんの研究がうまくクリアしてくれるはずですね。
西脇…いろんな未来の到来が楽しみです。世の中はもっと変わると思います。
■京都府のブース展示は?
京都府ブースでは、ゼロカーボン社会への取り組みのパネルを展示しつつ、府内の企業「PUES(ピューズ)」が自動運転車両(BEV)を出展。次世代モビリティ社会は自動車メーカーだけでも、自治体だけでも実現が難しく、両者の協力が必要だと再確認した。
【画像ギャラリー】京都モビリティ会議2024/京都府セッション(18枚)画像ギャラリー



















コメント
コメントの使い方