■ナンバー登録したAE86のBEVで、お客様と「聖地の榛名山」を走行!
板倉…僕がいつも思っていることなんですけど、「旧車には旧車のよさ」があるということ。例えば現行モデルのように機能満載じゃないところ。旧車は簡素化されているので、パーツなどを自分でいじる時もYoutubeで調べればできます。
井藤…その話の流れでいくと、すでに公開されていますが、AE86のパワートレーンをBEV化して、MTはそのままという一台がありますね。
旧車をBEVに変えることで、外観はそのままで未来につなげていこうというトライアル。旧車を保有されているお客様の要望にも応えられると思います。
本郷…そういう事業を始めたらどうですか? 例えば「先着10台限定 AE86持ち込みでBEV化」という。
井藤…実は、それに近いことをすでに考えておりまして。
本郷…考えているんですか!?
井藤…ナンバー登録したAE86のBEVで、「聖地の榛名山」(群馬県)でお客様と走行し、意見交換もしました。みんなでカーボンニュートラルに楽しくつなげていければいいなと思っています。
本郷…レクサスさんの視点でなくて、もっと大きな視点で語られていますよね!
井藤…はい。コーポレートとして発信している「マルチパスウェイ」で、いろんな選択肢があるなかで、レクサスは電動化も主軸のひとつ。しっかり電動化技術を磨いて引っ張っていく取り組みの一環ですね。
■2026年、革新的な次世代BEVを世に送り出す!!
本郷…レクサスさん、2026年から凄く革新的なBEVを出すと聞いていますけど……。
井藤…2023年のJMSで出展したBEVのコンセプトモデルで、弊社内のBEVファクトリーと連携しながら進めているプロジェクトです。
電動化技術でクルマの価値を拡げたいというテーマで、本日展示しているRZ「ステア バイ ワイヤ」機能の搭載だけでなく、最新ソフトウェアをどんどんアップデートしながらクルマの価値を変えていこうというプロジェクトです。
BEVに乗り、楽しみながら家庭のエネルギーと循環することも目指しています。クルマの外の体験価値にもつながりやすく広がっていくような、電子プラットフォームを備えたモデルを今研究・開発中です。
板倉…モニターに映し出された写真を見ると、比較的コンパクトなモデルですね?
井藤…はい。モーターなどひとつひとつの部品は小さくても、効率や出力はしっかり保つ。このモジュールの考え方だと、クルマのフォルムやデザインも変わってくる、というのを表現しました。
床下にバッテリーをドンと積むとやはり背高になり、デザインにも影響してくる。でも、今開発中の薄く高出力のバッテリーなら、低く小さなBEVも可能です。で、それが結果的に空気抵抗やクリーンという要素に繋がっていくんじゃないかと、エンジニアと各ユニットをなるべく小さく設計することにチャレンジしています。
本郷…そのシステムは、PHEVにも応用できるんでしょうか?
井藤…可能ですね。内燃機関の要素もあるPHEVと親和性が高いのが、マルチパスウェイ・プラットフォームの得意なところですから。
本郷…この先数年でいろんなタイプのモデルが登場しそうですね!?
井藤…やはり横展開をしっかりやっていかないと、お客様のいろんな声も拾えないですね。先ほどの旧車保有の方のカーライフを含めて、カーボンニュートラルにしっかりつなげていきたいし、いろんな選択肢をお客様に用意していきたいですね。





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