マツダがマルチソリューション説明会を開催。今後のマツダの方向性を発表するイベントだがなんとあの内燃機関を新たに開発中ということが判明。さらにハイブリッド、そしてBEVについてもマツダの「攻め」の姿勢がハッキリと見えたぞ!!!
文/写真:ベストカーWeb編集部
SKYACTIV-ZがCX-5で登場するぞ
RX-7やロードスターなどクルマ好きなら誰でも心ときめいたことがあるマツダ。運転する喜びを常に追い求めてきたマツダだが、電動化の時代において少しずつ変化に対応する方向転換を毛籠勝弘社長が断行している最中だ。
今回もすでに行っているストラテジーの変化を毛籠社長が語りつつ、電動化における効率の追求を行うことを発表した。現状での電池投資は当初想定値の5000億円に加えて、インフレを含めると7500億円の見込みとなっている。7500億円は単独での電池投資想定だったが、今後は中国の長安汽車との共同開発BEVの中国、欧州市場などへの導入で3500億円に削減するという。
さらにサプライズとして廣瀬一郎CTOからスカイアクティブZの発表がなされた。先代となるスカイアクティブ「X」はその微妙なパフォーマンス、そして価格で少し敬遠されていたのも事実だが、まさにそこで培った技術が「Z」に直結している。
2.5Lの直4エンジンとなるスカイアクティブZ。欧州ユーロ7などエミッションにも対応するのは当然のこと、実走行での優れた燃費とパフォーマンス、そして「アフォーダブルな価格帯」であることが明言された。このあたりは「X」での反省を活かしつつ、マツダの持つ底力を活かした形となる。痺れるぜ!!
このスカイアクティブZが搭載されるのは次期型CX-5で、2027年中にマツダ独自のハイブリッドとの組み合わせで登場することも明らかになった。それはよしとしてディーゼルのCX-5などはいつ出るのか気になるところ。
「マツダらしいBEV」がどうなるのか
マツダはすでにEZ-6を長安汽車と共同開発で中国にて発売を開始している。長安汽車のEV技術を活用し、デザインなどをマツダらしさを取り込んだモデルだ。実車を見てもかなりの迫力があるのだが、この車両をそのまま日本でも導入してほしいくらい。
しかしマツダにはe-MAZDAというマツダ独自のBEV開発を担う部署がある。BEVでは電池技術進化など周囲の変化にすばやく対応するモデルが必要になるが、これに対応するためにe-MAZDAはコンパクトながらAIを活用しつつ非常に小回りの効く組織となっている。
電池搭載効率についても競合他社と比較してもトップという発表もあり、いかなる車型でも対応できるほどだという。つまりプラットフォームの活用がしやすく、コスト削減のみならず、BEVでもマツダらしさを期待できるのだ。美味しいパン屋さんのサンドイッチが美味しいように、汎用性が高いことは個性の追求にもつながる。
そんなマツダ初のEV専用プラットフォームを使ったモデルは2027年に市場投入予定であり、プラグインハイブリッドへの派生もするという。マツダが持つ職人魂を活かしつつ、キッチリと時代にアダプトした新たな流れを実感する発表会になった。
【画像ギャラリー】新型CX-5で走りも燃費も劇的進化!!? マツダがガチで挑む新型車を見て(10枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方SKY-Xは顧客にリターンがある商品力がない状態で市販されてしまった。
そのせいで評判と信頼を下げてしまったが、完成形であるSKY-Zが出てさえくれたら、汚名返上できる。
Xみたいに強引なHV等々で取り繕うのでなく、素のまま勝負して勝ってほしい