サーキットを彩るマシンの数々。
最近その勢力図をすっかりぬりかえ、レース界をほぼ手中に収めた感もあるレッドブルが、次はスーパーGTに進出するという。そのマシンはあのレクサスLC。
そこで、本記事ではさまざまな飲料メーカーが彩ったマシンをピックアップ。意外な組み合わせがかっこいい!? そんなクルマたちを紹介する。
文:ベストカーWEB編集部 写真:RedBull、日産、ポルシェ
レッドブルがGTに進出
F1やWRCなど主要なモータスポーツカテゴリーで、あの赤い猛牛のデカールを見かけない日はない。日本でも先日スーパーフォーミュラのレッドブルカラーが話題になったが、今度はなんとハコ車の最高峰スーパーGTへ進出するという。
レッドブル・アスリートの平川亮選手へのスポンサードの形になるが、レッドブルカラーをまとったのはスーパーGT、37号車Keeper TOM’S LC500。
2017年から新型にスイッチしたばかりのマシンだが、そのカラーリングも相まって注目の1台になりそうだ。平川選手も「翼をさずかったわけですし、ちんたら走るわけにはいかない」と今年の活躍を誓う。
元々青いカラーの37号車だけにレッドブルの赤/青/黄のコントラストは想像以上にフィットしている印象。平川選手が登場するビデオはデコトラ、そして街道レーサーが登場するいかにも1980年代テイストのもの。
さらに舞台はスーパーGTマシンがいるわけのないガソリンスタンドだが、妙に親和性が高く納得してしまう説得力があった。
飲料メーカーが彩った懐かしのマシンたちにも!!
ここからは少し懐かしいマシンたちを紹介しよう。国内では飲料メーカーがスポンサーについていたことが1980年代〜1990年代はよくあった。
■真っ赤なコカコーラに若者は熱狂
1980年代初頭に多くの若者が燃えたのがスーパーシルエット。富士スピードウェイでの富士グラチャンの前座レースだ。レース当日は東名も中央道も観客のクルマで大渋滞、という今では信じられない時代があった。
そのなかでも記憶に鮮明に残るであろう1台が、1982年の日産のスーパーシルエットのブルーバード。柳田春人氏が乗っていた1台はコカコーラカラー。
真っ赤なボディはコカコーラらしいが、一度オートバックスカラーになった後に今度はホワイトのコカコーラカラーに進化した。
減速時に真っ赤なボディにも負けない、アフターファイヤーを噴くクルマに若者は熱狂したもの。コーラのイメージにピッタリな青春の1台だ。
■”ピクニック”でルンルン気分!?
時代は変わり1990年代。フォーミュラ・ニッポンに参戦していたのが1997年のSHIONOGI・NOVA号。
SHIONOGIは塩野義製薬を指していて、ボディのサイドにはビタミン剤の”新ポポンS”のロゴ。ビタミンカラーの黄色のボディで当時は「ポポンS号」なんて言われていた。
そんなポポンS号だが、よく見るとカウル上部には”Piknik”の文字が。これは森永のパック飲料”ピクニック”のロゴ。
この頃はメーカーも販促にモータースポーツを使うことが多くあり、ピクニックガールたちがハイレグを履いてPRをしていた。ちなみに1997年は、後々F1で息の長い活躍をしたペドロ・デ・ラ・ロサがこのマシンで優勝している。
■ポルシェとの相性抜群のあのお酒
ポルシェといえば”マルティーニ”とのコラボを忘れてはならない。お酒のベルモットなどのアルコールのブランドとして著名だが、レース界ではポルシェと始めたマルティーニストライプが有名。
ウィリアムズF1でもそのカラーリングを見ることができる。
今回チョイスした写真はマルティーニカラーのポルシェ917K。ル・マンを制した1台だ。
マルティーニはブランドイメージにもうるさく、改良型の917/20のあまりにも大柄で美しくないボディに対して、スポンサードしているにも関わらず、自社のブランド表記を許さなかったなんて逸話もある。
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