【クルマ界の真の苦境はこれから!??】新型コロナウイルスの影響と一筋の希望と出来ること


■製造工場は動いても部品が届かない可能性

 新型コロナウイルスによる被害の想定を、悪い方向に進めればキリがない。東日本大震災の時も、東北に拠点を置く部品や塗料のメーカーが被災して、日本車が全般的に納期遅延に陥った。新型コロナウイルスの問題は、産業に与える影響としては、世界各国で同時期に災害が発生した状態に近い。

 特に自動車は数万点の膨大な部品で成り立ち、その供給は、2次、3次、4次という下請メーカーに支えられている。東日本大震災の時は、自動車メーカーが4次下請メーカーなどの被災情報を把握しておらず(平常時には実務面で把握する必要はなかった)、生産のメドが立たない状態に陥った。

 今回は同様のことが世界規模で進んでいるから、想定を悪い方向に進めれば、工場が稼働できても部品が届かずに生産できない状態に陥ることも考えられる。

 原油価格は、世界経済が停滞する懸念により、直近では値下がり傾向にある。石油情報センターによると、日本国内で売られるレギュラーガソリンの平均価格は、2020年2月10日時点では1L当たり150円であった。それが3月9日には146円に下がっている。今は値下がり傾向だが、コロナウイルスの感染状況次第では、原油生産量が減って逆に値上がり傾向に転じることも考えられる。

■有力新車が初夏から続々登場予定

 このように悪いことばかり考えると、絶望的になっていく。客観的には、有効な治療薬やワクチンが開発されるまで、感染の拡大をなるべく抑えるしかない。外出にはマスクを着用して、手洗いやうがいを頻繁に行うという、当たり前の対策だ。

 そしてクルマの流通を含めて経済活動が停滞すると、税収不足なども招いてしまう。そうなれば新型コロナウイルスの対策にも悪い影響を与える。安全に配慮した上で、慌てずに落ち着いて行動することが大切だ。楽観的になるのは禁物だが、だからといってマイナス思考に固まっていたら、いいことはひとつもない。

 このあたりは個人の考え方次第でもあるだろう。極端なことをいえば、缶詰と飲料水を大量に買い込み、一歩も外に出ないでアルコール消毒された自宅の中だけで過ごす。それをすることで世の中のためになるのか、そして自分自身が幸せか、ということだ。

 自動車業界についていえば、今のような時だからこそ、新型車の発売が必要になる。ユーザーも安全に配慮しながら、新車でドライブを楽しみたい。

 楽しみな新車発売の予定もある。直近では、今年6月にトヨタがハリアーのフルモデルチェンジを行い、日産も6月以降にジュークの後継車種となるキックスを発売する。7月にはダイハツがハスラーのライバル車になる新型軽自動車のタフトを発売する予定だ。いずれもアクティブな雰囲気のSUVだから、明るい気分になれるだろう。

日産からコンパクトSUVのキックスが登場予定。当初2020年5月に発表予定だったが、こちら6月になる見込みだという情報も入ってきた

 今は新型コロナウイルスの影響で、テレワークによって在宅勤務をされている読者の皆さんも多いと思う。通勤時間が減ったぶんをクルマ関連の情報集めに充てて、愛車選びに取り組むのもいいだろう。どんな時でも、クルマを上手に、積極的に活用していただきたい。そして一刻も早い事態の収束を祈りたい。