月に200店のディーラーを回る遠藤徹氏。その遠藤氏が足で稼いだディーラーでの最新情報を毎回お届けするのがお馴染みの「地獄耳スクープ」。
今回はトヨタが開発中というEVの第一弾モデルのウワサ、そして次期e-POWER搭載モデルのウワサ、さらにお得なミラの情報をお届け
文:遠藤徹/写真:トヨタ、日産、ダイハツ
ベストカー2017年4月26日号
トヨタがエスティマでEVを開発中!?
今後のクルマづくりでは電動化シフトがいちだんと高まっていますが、トヨタは電気自動車の量産第1弾を2019年にも一新する次期型エスティマで対応するため、開発に着手しているようです。
次期型は従来のタマゴ型フォルムを継承し、次世代のクルマづくりの考え方である「TNGA」を採用。
パワーユニットはガソリンの2.5L、2Lターボ、それに2.5Lハイブリッドを設定します。電気自動車仕様は同じボディを使ってラインアップされるわけですが、これは次期型のレイアウトが電動化に最も適しているとの判断によるもののようです。
同時にプラグインハイブリッドも設定が可能なプラットフォームづくりでコストアップを抑えるものと思われます。なお、この電気自動車仕様はトヨタ全系列店扱いとなる可能性があります。

次期e-POWER搭載車種はセレナ
セレナに待望のe-POWERが8月に追加投入される見込みです。ただし、好調に売れるかどうかは価格設定次第と指摘する声もあります。
ノートだとノーマルタイプに対して売れ筋のXが46万3320円高、最上級のメダリストが61万6680円高となっています。NAガソリン車に比べてJC08モード燃費が10km/Lもいいので、メリットはあります。
ただし、セレナだと騒音や振動を抑えるためにエンジンマウントにもっとコストをかける必要があるので、ハイウェイスターだと諸費用込みで500万円を突破する可能性があります。
ライバル車であるヴォクシー/ノア/エスクァイアハイブリッドは300万~325万円であるから、これよりセレナは50万円アップ以内に納めないと拡販が難しくなりそうです。

ミラの在庫一掃セールが本格化
ダイハツは3月上旬までにミライース、ミラココアの現行モデルの生産を終了させ、在庫一掃セールをスタートさせました。
ミライースは5月のゴールデンウイーク明けにもフルモデルチェンジしますが、従来のミラは派生車のミラココアと同時に廃止され、これらの後継モデルは存在しなくなる見込みです。
こうしたことからミライースの次期型は、3車種あるミラシリーズの統合次世代モデルにもなります。ただし、MT車のミラは当面継続販売されます。
次期型ミ ライースは新開発のプラットフォームの採用と軽量化、それにイーステクノロジーの進化などによって燃費を大幅に向上させ、最良値はスズキアルトの 37.0km/Lを上回る39~40km/Lを達成させるべく開発を進めています。
先進予防安全装備「スマートアシストIII」の標準装備車も設定されま す。
