■プリウス、カローラ、ハリアーなど人気車続々
トヨタ自動車は2020年4月3日、国内5つの工場、7つのラインを一定期間停止した。世界的な新型コロナウィルス感染症の拡大による需要減を受けての措置で、この5工場はトヨタの全国内生産台数の約半分を占める生産能力を持つ。従業員は約3万人。停止期間は(稼働日ベースで)3日~9日間。最長で2020年4月15日までの停止となり、約3万6000台の減産を見込む。
【画像ギャラリー】納期急変注意!?? 一時生産停止となるトヨタの人気車たち
停止される工場の生産品目には、プリウス、カローラ、ハリアーなどの人気車種も含まれており、この新型コロナ騒動で国内受注も不安定なことから、納車時期も長期化する可能性がある(「伸びる」と言われているものが、いきなり短くなる可能性もある)。
いっぽう新型ヤリスを生産するトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)の岩手工場や、クラウンなどを生産するトヨタの旗艦ともいえる元町工場は稼働を続ける見込み。
今回一時停止する5工場の従業員は約3万人だが、「雇用は維持する」と言っているあたりはさすがトヨタ。
■6月には華やかな新型車が数多く登場予定だが…
トヨタは国内工場のほか、欧州や北米の工場(約19か国)も生産ラインを停止しており、今月7日からはタイ工場も一時停止を予定している。
この動きはトヨタだけでなく、日産、ホンダ、スズキ、三菱と、国内工場の一時停止を発表しており、なかでもスバルは国内、海外すべての工場を一時停止すると発表。
停止期間は各メーカーさまざまで、現時点ではいずれも2020年5月上旬(GW明け)には再開を見込んでいるが、今後の新型コロナウィルス感染症の拡大具合や、世界経済の情勢(自動車の需要減)によっては、さらに伸びる可能性もある。
今年6月は新型車の発売が相次ぐ予定で、トヨタは新型ハリアーが、日産は新型キックス、ダイハツは新型タフトと、いずれも量販を期待できるモデルが準備されている。国内での感染者が増加し、不安がつのる毎日ではあるが、何年もかけて開発、準備してきた新型車の登場は、せめて華やかに迎えたい。
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