EV・バッテリーから新素材、フュージョン(核融合)まで。脱炭素の「次の一手」は、技術だけでなく「出会い」と「共創」から生まれる。京都府が進める「ZET-valley」構想のもと、脱炭素テクノロジー国際カンファレンス「ZET-summit2026」が、2026年2月2日(月)・3日(火)に京都府向日市で開催される。参加は無料(要事前登録)で、現地に加えオンライン配信も実施予定だ。
文:ベストカーWeb編集部、画像:京都府
世界を牽引する脱炭素技術が京都へ――「ZET-summit2026」
EVシフトが加速する一方で、電池資源、製造時のCO2、再エネの受け皿づくりなど、脱炭素の課題はモビリティ単体を超えて社会へ広がっている。こうした転換期に、「技術」と「事業」をつなぐ場として注目したいのが、京都府が開催する脱炭素テクノロジー国際カンファレンス「ZET-summit2026」だ。2026年2月2日(月)・3日(火)、京都府向日市の永守重信市民会館とZET-BASE KYOTOの2会場で実施され、参加は無料(要事前登録)。オンラインLIVE配信も予定されている。
主催は、京都府・向日市・JR西日本・京都銀行で構成する「ZET-summit実行委員会」。京都府は、脱炭素関連の産業集積と共創を進める「ZET-valley」形成の一環として本イベントを位置付け、産学公の関係者が一堂に会して交流・協業のきっかけをつくることを目的としている。対象は国内外スタートアップ、事業会社、研究者、自治体、府民など幅広い。
今年の目玉のひとつが、多孔性金属錯体(MOF)の研究で知られる北川進氏(京都大学 理事・副学長、高等研究院特別教授)による基調講演と、京都府・西脇隆俊知事との特別対談だ。MOFはCO2回収など環境領域だけでない幅広い応用が期待され、2025年ノーベル化学賞でも注目を集めたテーマのど真ん中でもある。会場では、MOF関連企業による特別企画展示「MOFの世界」や、農業専門学科の高校生の研究成果ポスターセッションも予定されている。
プログラムは、EV・バッテリー・バイオものづくり等を含む脱炭素テクノロジーの最新テーマで構成され、講演・対談は全12プログラムを掲げる。さらに国内外から約30社の脱炭素スタートアップが集結し、ピッチやネットワーキング、大企業等によるリバース・ピッチ(協業ニーズ提示)など、「話を聞いて終わり」ではない設計が特徴だ。モビリティ領域でも、電池のサーキュラー設計、エネルギーマネジメント、素材革新など、異業種連携が成果を左右するフェーズに入っている。協業の相手探しをする企業にとって、具体的な相談ができる「商談導線」がある点は見逃せない。
現地参加・オンライン視聴とも無料で、事前登録が必要。申込は公式サイトから2月1日(日)まで受け付け、永守重信市民会館は定員475名(先着順)となる。
またもう一つの会場「ZET-BASE KYOTO」は、ZET-valley初の拠点として2025年4月に開設されたインキュベーション施設で、サイドイベントとして住民等向けのセミナー「ZET-college」なども展開される。
参考までに、ベストカーWebが報じた昨年の「ZET-summit2025」では、使用済みBEVバッテリーのリユースを軸にした充電ソリューションの紹介や、次世代エネルギー系スタートアップのピッチなど、実装の匂いがするテーマが会場を熱くした。
今年は新素材や放射冷却、核融合、MOFといった「次の産業地図」に直結する領域を横断し、自治体主導で共創を加速させる場となりそうだ。モビリティ産業の脱炭素への道に注目している皆さん、まずはこの2日間をのぞいて「時代の目撃者」になりましょう!

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