そして、パジェロのシリーズ復活について問うと、増岡氏の言葉にいっそう熱がこもった。「パジェロは私にとって特別な車名であり、一番近い存在であり、共に人生を歩んできたクルマです。時代を代表したクルマでもありますから、新型もきっと多くの人に三菱を選んでいただけるクルマになる。それを提供し続けられることは、本当にうれしいですね」。
「パジェロ」という車名に込めるこだわりを尋ねると、答えは明快だった。「基本は“負けないこと”です。パジェロは三菱自動車の頂点であり、王様。走りも走破性も、あらゆる意味でうちのクルマの頂点でなくてはならないと思っています」。
新型パジェロに期待すること――「強さ」に「質感」を兼ね備えて
増岡氏が率いるチーム三菱ラリーアートは、今年もトライトンでAXCRに参戦する。「出るからには勝ちたい。そしてパジェロは私たちの宝ですから、もし今後パジェロで出るなら、絶対に負けたくないですね」と、競技の舞台へのパジェロ復帰にも期待をのぞかせた。いつの日かパジェロがラリーの最前線に帰ってくる――そんな夢が、決して絵空事ではないと思わせる力強さがあった。
最後に、新型パジェロに期待することを聞いた。「基本性能の高さと、どんなクルマにも負けない走破性。それに加えて、今の時代に求められる安全性や質感ですね。昔のパジェロは無骨で、どこへでも突き進むイメージでしたが、今はそこにラグジュアリーさも兼ね備える必要がある。お客様に満足していただける、高品質なクルマになることを期待しています」。
くしくも、それは黒いテントから出てきた西さんの「武骨というより高級感があった」という第一印象と、見事に重なる言葉だった。“とにかく強いクルマ”という三菱のDNAに、現代的な上質さをまとった新型パジェロ。2026年秋の世界初公開が、いよいよ待ち遠しくなってきた。
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