マークXの行方 名門FRセダンの消滅の危機!? 


 先代モデルである「マークⅡ」がデビューしたのは1968年。以来トヨタのラインアップのど真ん中で愛され続けてきたこの車が、2004年にマークXへと切り替わり、いま生産中止、次期モデルの開発終了という情報が駆け巡っております。

 現行型マークXにも根強いファンがいるはずですが、しかしそれでも販売台数は年々減少し、いまや月販平均台数は1000台未満。

 さらに先般登場したFFの新型カムリが好調なことで、さらに追い詰められることに。どうなる? どうするマークX???

文:ベストカー編集部
ベストカー2017年9月10日号


■新型カムリ絶好調でさらに居場所がなくなるマークX

 2017年7月10日に登場したトヨタの新型カムリはTNGAコンセプトに基づく新開発FFプラットフォームを採用し、「走りのよさ」、「セダンの魅力」をアピールした。

 実際、新型カムリを運転すると従来までのファミリーセダン的な乗り味から一変、スポーティセダンの走りを楽しめる。

 発売後の売れ行きも好調なようで、デビュー後1カ月の受注台数は1万1000台で、これは月販目標台数2400台の4倍強にあたる。絶好調と言っていい。

 こうなると車格的にカムリとかぶるマークXの存在が微妙になる。「FRのスポーティセダン」という基本コンセプトはカムリとは異なるが、新開発FRプラットフォームはレクサスIS/GSが担えばスッキリと棲み分けができる。

 そもそも「いい車」であればFRだろうとFFだろうと、ユーザーには関係のない話。

2016年11月に現行型では二度目となるマイナーチェンジを実施したマークX

■「かぶる、ということはないが……」と語る責任者

 トヨタブランドのセダン系開発を担当する「ミッドサイズ・ビークル・カンパニー」の吉田守孝プレジデントにこの話を直接聞くと、「当然、商品計画に関するご質問には答えることはできません」としながらも、「現在トヨタブランドの4ドアセダンとしてはクラウンがあり、今回のカムリがあり、サイズ的に近いゾーンにSAIがあって、スポーティという意味でマークXがあります。

 クラウンは上級車として別ですが、あとの3モデルは、もちろんそれぞれに役割があり、特色があって〝かぶる〟ということはありませんが、市場規模と車種ラインアップ数のバランスは必要です。

 今後、お客様の声を聞きながら判断していく必要があるとは考えています」と含みを持たせた回答をくれた。

 新型カムリは、これまでのカローラ店に加えて、ネッツ店、トヨペット店、東京地区ではトヨタ店でも販売されることで、販売チャンネルを拡大した。

 トヨペット店といえばマークXと販売チャンネルが重複する。これらのことを総合して考えると、やはりマークXは現モデルで消滅の可能性が濃厚、と判断せざるをえない。

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