■選考委員としてN-BOXに10点を入れた責任
それから私は前述のようにN-BOXに10点を投じたが、今のN-BOXは「仮の姿」をしているに過ぎない。
本当の価値を発揮するのは、N-BOXが購入後7年以上を経て中古車になり、価格が下がって公共の交通機関が未発達な地域で使われるようになった時だ。
これらの地域は軽自動車の普及率と併せて65歳以上の人口比率が高く、古くなった軽自動車が高齢者の通院や買い物に使われている。この時になってこそ、N-BOXのホンダセンシングが優れた安全性能を発揮するのだ。
ただしそうなるためには、軽自動車の税金を今以上に高めることは許されない。N-BOXが好調に売れて軽自動車の販売比率が新車需要の50%を超えたりすれば、税金も徐々に高まり、高齢者のライフラインを切断してしまう。
7年以上を経て、中古車のN-BOXがいよいよ本当の価値を発揮しようとする時、軽自動車が意味のない規格になっている心配がある。
従って、優れたN-BOXを開発したホンダは、それ以上に小型/普通車に力を注ぎ、軽自動車の販売比率をむやみに高めないようにして欲しい。
軽自動車を守るために、小型/普通車に力を入れるのだ。N-BOXをシビックやNSXなどと同列に軽く考えてもらっては困る。N-BOXは社会福祉の一翼を担う大切な移動の道具であるからだ。
それができずに軽自動車のさらなる増税を招くことになれば、私は数年後に自分の愚かさを反省して、今回の10点を取り消さなければならない。
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