さらば伝統の名車「パジェロ ショート」 生産終了を迎えまだ購入できるか調査

 パジェロといえば、いわずと知れた三菱が誇るビッグネームです。初代は1982年に登場し、空前のRVブームを牽引。現行型(4代目)は2006年に登場し、今年で12年目に突入。その現行型にはデビュー以来5ドアの「ロング」と3ドアの「ショート」が用意されてきました。
 ショートには2代目(1991〜1999年)時代にオープンモデルのJトップ、ハイパワーなパジェロエボリューションなど、今も語り継がれる名車が設定されたことでも知られています。
 そんな歴史ある「ショート」が、2018年2月をもって生産終了となると。
 そもそも初代パジェロがデビューした頃、パジェロに「ロングボディ」は存在せず、ショートのみがラインアップされていました。その後、パリ・ダカールラリーに参戦し、1997年には篠塚建次郎氏が日本人初優勝を飾った時のベースモデルもショートボディ。そんな伝説を作った、偉大なパジェロショートが生産終了になるとは……。
 さっそく三菱自動車広報部に連絡して、事情と状況を伺いました。
文:ベストカー編集部
ベストカー2018年2月26日号「アポなし日本前国電話調査」より


■全国でも残り十数台!! 好きなクルマは「好き」と言い続けましょう!

編集部 「パジェロショート生産終了」って本当なんですか!?

三菱 ああ、そうですね。ロングは継続で生産、販売しますが、ショートは2月で生産終了になります。

編集部 しかし、なぜなんです? たしかに今のご時世に売れまくるクルマではないような気はしますが。

三菱 まあ、最近は月に20台弱(ショートのみ)という販売台数なんですが、それ以上に、強化される歩行者保護の法規に対応していないというのが原因でして……。

4385mmという全長のパジェロショート。3.2Lディーゼル搭載のVR-2(400万1400円)、3LガソリンのVR-1(292万6800円)の2グレード構成。すでに在庫販売のみで、ボディカラーやグレードを選ぶのは難しいそう
4385mmという全長のパジェロショート。3.2Lディーゼル搭載のVR-2(400万1400円)、3LガソリンのVR-1(292万6800円)の2グレード構成。すでに在庫販売のみで、ボディカラーやグレードを選ぶのは難しいそう

編集部 ショートってロングに比べると対地障害角で有利であるとか、よりハードユースを意識したモデルだと思うんですよ。それがなくなるとなると、今後どのモデルでパジェロショートを買っていたユーザーの需要を拾っていくんでしょうか。

三菱 う~ん、難しい話ですね。これからの検討課題としかいえないかなー……。

編集部 パジェロショートの生産中止が決まって、どう思いました?

三菱 そりゃパリ・ダカで大活躍したクルマですから、個人的にはショックですよ。ひとつの伝説を築いたクルマなんです。そういうのがなくなるのはやっぱり悲しいですね。

編集部 そうですよね。ところで、ショートのオーダーはもうストップしているんですか?

三菱 2018年1月いっぱいまでは注文を受けると思いますが、今はどうだろう……。昨年12月の段階からホームぺージで告知していたように、グレードやカラーなど、選べるものに制限が出てくると思います。

編集部 多少は希望どおりでなくても構わない、どうしてもパジェロショートが欲しいという人は急ぐ必要がありますね。

三菱 そうですね。すぐディーラーに行っていただきたいです。

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 その後、関東三菱目黒店に電話して「ショートボディのパジェロはまだ買えますか?」と伺ったところ、「数台なら在庫があります」とのことでした。「目黒店で数台、ということですか?」と聞くと、「いえ、関東三菱全体で数台です」と。

 これは全国的に、残っているのは十数台レベルのようです。この3連休が新車で購入できる最後の機会かもしれません。ご興味ある方は急ぎましょう。

1997年9月に登場したパジェロエボリューション。3.5LのV6、MIVECエンジンを搭載し、280ps/35.5kgmを発生していた。外観も大迫力
1997年9月に登場したパジェロエボリューション。3.5LのV6、MIVECエンジンを搭載し、280ps/35.5kgmを発生していた。外観も大迫力
18インチホイールを装着し、クロスカントリー色が強められた「パジェロJトップ」は2代目時に登場。ショートをベースに設定された名車だ
18インチホイールを装着し、クロスカントリー色が強められた「パジェロJトップ」は2代目時に登場。ショートをベースに設定された名車だ

 

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