30年続いた自社製からダイハツ製の“赤帽スペシャル”に
サンバーの赤帽専用モデルは、軽自動車の排気量が550cc上限だった1980年代に誕生した。国土交通省の型式指定を取った車両で、いろいろなところに改良を加え、強化パーツも積極的に組み込んだ。
だが、スバル製のサンバーは2012年2月をもって生産を終えた。そこで2012年4月に7代目のダイハツ ハイゼットをベースにした赤帽仕様が誕生している。
バリエーションは2種類のトラック、そしてパネルバンと4人乗りのバンを設定した。すべてハイルーフ仕様で、トラックはハイルーフとオープンバンがある。
オープンバンは構造等変更車のため、持ち込み登録とした。2WDとセレクティブAWDがあり、2WDには3速ATもあるが、AWDは5速MTだけの設定だ。
現行の8代目サンバーは2014年秋に登場し、赤帽専用モデルも送り出されている。こちらもトラックとパネルバン、4人乗りのバンを設定した。
主役のトラックは、ハイルーフとオープンバンがあり、後者は構造等変更車で持ち込み登録となる。カマチを取り外すことができるから、背の高い荷物も無理なく積み込むことが可能だ。いずれも先代と同じようにハイルーフ仕様である。
バンには引き続きスマートアシストが用意された。最新モデルは歩行者も認識する最新のスマートアシストⅢに進化している。
最新の赤帽サンバーも変わらぬ“専用設計”
スバル製の赤帽仕様と比べると専用装備や変更点は少なくなった。だが、3気筒の660ccエンジンは、パーツを変更するとともに精度を高め、耐久信頼性を向上させている。
ちなみにパネルバンと4WD方式のバンは46ps仕様ではなく、パワーに余裕のある53ps仕様のエンジンだ。
トラックとオープンバンは過酷な使用を考慮して、リアのリーフスプリングを4枚に強化した。また、トラックはアンダーコートとシーラーの塗布量を増やすなど、シャシーと下回りのサビ対策を徹底している。
インテリアではプリントレザーシートを強化塩ビ仕様とし、耐久性と座り心地を向上させた。ディーラーオプションのオーバーヘッドシェルフも大型のものを収納できるように剛性アップした強化品だ。
赤帽用インナーフックも専用装備のひとつである。ダイハツ製となっても、サンバーの赤帽仕様はタフだし、使い勝手も一級の実力派なのだ。
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