■超高額な日本車がバンバン売れる!!
まず目立つのは、アジア圏では定番のピックアップトラック。日本にも導入されて話題になったハイラックスをはじめ、フォード、GM、三菱、いすゞが覇を競っている。
最近は実用車としてではなく、スポーティにトラックを乗りたいというニーズも増えているようで、ハイラックスのTRD仕様なんかが、日本にもこれを入れればいいのに、と思うくらいにカッコイイ。
また、日本と違ってコンパクトカーでも人気はセダンで、ヤリス・エイティヴ、ブリオ・アメイズ、三菱アトラージュなどが花盛り。マツダもデミオのトランク付きバージョンを売っている。
そしてもうひとつ、アジアンモーターショーのひとつの特徴は、ただの展示会ではなく即売会でもあるということ。もちろんバンコクモーターショーも例外ではなく、コンセプトカーなどの特殊なクルマを別とすれば、会場にあるクルマはほとんど買うことが可能だ。
それゆえに、ショーの初日はプレスデイではなく「VIPデイ」。招待されたお得意様がクルマを品定めする日として用意されている。
日本人の感覚からすると、「え~? モーターショーでクルマ買うの?」と思うかもしれないが、金利の優遇やさまざまな特典が用意されているようで、驚くなかれ約2週間の会期中昨年の実績では3万4000台ものクルマが売れている。
しかも、ショーで売れるのは高級車が多い。タイは関税80%にプラス物品税などで、輸入車の価格は日本のほぼ3倍が相場。
人気のアルファード・ヴェルファイアで1500万円、レクサスLSで3500万円くらいの値がつくのだが、そういう高価格車がバンバン売れるらしい。富裕層だけを見るなら、タイのお金持ちは日本以上に景気良くお金を使うのだ。
そして、そういうお金持ちが集まっているところには、美しい花が添えられるのがお約束。バンコクモーターショーで忘れちゃいけないのが、アジアン・ビューティなコンパニオンのお姐さん方。それは質量ともに世界のモーターショーの中でもトップクラスにある。
全国の美女を選りすぐって、ミス・モーターショーを決めるコンテストが行われ、彼女たちがアンバサダーとなってVIPやプレスへの対応を行う。
また、プレスデイ終盤には、各メーカーご自慢の綺麗どころが会場のメインストリートをパレードするのだが、総勢で400人を超える美女のパレードがほとんど2時間近く続く。
■この「熱さ」こそ東京モーターショーに足りないものだ
もし、あなたが初めてタイを訪れたのなら、いろんな意味でその熱気に圧倒されると思う。
もちろん、熱帯だから気温が暑いというがまずあるが、果てしなく続く渋滞、近代的なショッピングモールと屋台が混在する街並み、そこに集う人の多さ……。どこを見ても、なんか日本と比べるとホットなのだ。
クルマ好きにとっては、そんなホットなタイを味わうおすすめイベントがバンコクモーターショー。みなさんも機会を見つけてぜひ訪れてほしいものであります。
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